三島由紀夫に可愛がられた少女が綴る思い出。「くれぐれも後をたのむ」と託された伝言とは……
監修:持丸博(松浦 博) 高木書房 定価:本体 1,300円+税
---------------------[私かもらひと言]---------------------
三島由紀夫の市ヶ谷自決から早や40年、わが青春も遥か彼方になった。事件当時、私は大学の二回生であった。
全国の大学は紛争に明け暮れ、私は政治の季節の真っ只中にいた。当時、三島ファンだった私にとって市ヶ谷のあの事件は極めて衝撃的なものであった。
まだ神職の資格を持たないにもかかわらず東京理科大国防研の友人と共に見よう見まねで三島・森田合同慰霊祭を執り行ったのも今や懐かしい。また他大学の学生らと共に三島事件に関するTV番組(奈良和モーニングショー)に出たりなどしていた。思えばこの時代、この事件に触発され、私も「社会に対してなにか働きかけねば」という焦りのような感情を持っていた。政治学・憲法学を目指しはじめたのもこの時期である。私の精神はまさに疾風怒涛の時代であった。
このたび10数年来の知人、松浦芳子さんから「自決より40年、今よみがえる三島由紀夫」というこの著書を贈ってくださった。彼女はご主人と共に三島由紀夫氏と大変親密な関係にあったようである。それだけに彼女とご主人二人のみにしか知りえない事実が沢山盛り込まれている。また女性ならではの繊細な三島・森田描写が私には新鮮であった。
今、三島由紀夫が生きていたら、今日の政治状況をどう見るのだろうか。天才・三島は今日をすでに見通していた、と著者はいう。
友人のあべまりあさんが挿絵を描いているのも嬉しい。
出版してから多くの感想を頂きますが、表紙の昔の私の写真の反応が一番多いのです。
「40年前の芳子さんに会いたかったよ」「40年経つとこうなるのね」「痩せていたんですねえ」等々・・・。
「素顔の三島由紀夫が感じられて今まで遠い人でしたが、同じ人間なんだと思いました」という感想もあり、読んで下さった方々に感謝しております。
日本が、どんなに素敵なたぐいまれな国であるのか次の世代に伝えるためにも、多くの活動を通して頑張っております。
まさに
ねらった 通り!でしょう!
松浦様 微力ながら 一人
応援 祈り させていただきます
すばらしい ~
活動 し続けてください!
こういち拝