花山信勝著『聖徳太子と十七条憲法』を今読んでいる。
聖徳太子についてはどの本もなかなかむずかしくとても読みにくいが、この著者の聖徳太子論が私には一番しっくりくる。読みやすく、良い本である。
ところでこの著者、以前どこかで見た名だなと考えてみたところ、思い出した。
昭和21年(1946年)2月から巣鴨拘置所の教誨師となり、東條英機ら七人のA級戦犯の処刑に立ち会い、その時の模様を『平和の発見-巣鴨の生と死の記録』に記した、後世のわれわれ日本人にとり、大変大事な証言である。
尤も、私が読んだのはこの旧版であり、表紙の装丁もこれとはまったく違う。新版には東條首相の遺書も加えられているという。 是非読まれたし、感動を呼びますよ。
私は昭和12年生まれで、支那事変が始まった年であり、終戦は小学校2年生で兵隊送りや、天皇陛下の終戦勅語の聞き取りにくいお言葉と空がやけに青かった事が印象に残っております。
二度と戦争の起こらない平和な世の中であることを願っています。