織物美術作品
進化する伝統、世界に誇れる芸術作品を
明冶27年(1894:初代龍村平蔵(号;光波}は、日本でまだ一工芸品としてしか認知されなかった織物に、無限の美の可能i性を見出し、目本で初めて本格的に美術」としての織物制作を開始しました。その後、当時織物産業としては異例のベルリン国際手工芸博覧会に出品し、金賞を受賞するなど、自らの信念か間違いでなかったことを証明し続けてきました。
そしてその精神は美学者でもあった2代龍村平蔵(光翔)に受け継がれ、そして現在当代光峯はその意志を体して、さらなる芸術領域を目指して日々作品制作に臨んでいます。
織物でしか表現できない独特の立体感、質感、色彩感を放つその作品群は、奈良・平安時代から育まれてきた真の「和の心一伝統」とシルクロードの終着点である日本の国際的多様性一革新を兼ね備えています。
龍星雲錦(和光社蔵) 74cm×50cm
絹糸の断面は三角形をしています。蚕は繭を作るとき螺旋に似た動きをします。 本作品は、宇宙の美しさ、神秘さを表したものです。宇雷誕生の瞬間、その中に巨大な龍が誕生する姿が見え、さらに目をこらすと青や赤に光る小惑星も見えてきます。 この二つの要素が重なり,光を当てると乱反射してプリスム効果が生じ、絹糸を織り込んだとき、黄金のごとく光り輝く織物となるのです。
古代の人々は、龍を万物の形象の第一原因であると考えた。
龍はものの始めであり、『混沌(カオス)』の象徴であった。
現代物理学の宇宙起源説は、ビッグバンによる開闢以来、宇宙は今なお猛烈なスピードで膨張し続けているという。
ハッブル宇宙天体望遠鏡やスバル望遠鏡が垣間見せてくれる宇宙の姿は、その巨大さや多様な姿において、我々の想像を遥かに超えるものである。
もしかしたら、超巨大な龍が宇宙の果てに向って上昇し続けているかもしれない。
そんなイメージを、新世紀を開き寿ぐべく機上に表現しようと試みた。 龍村光峯 述
※1月28日(土)から2月12日(日)まで 水屋神社は
今年も宜しくお願いします。