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ばーばの独り言

愛する娘へ。孫と過ごす喜びと身辺の出来事

☆ 娘の携帯から

2006-09-22 04:55:10 | 
9月の19日のことでしたが、
突然夜の12時前に、娘の携帯から大きな着信音!
誰から?と開けてみると「mura」と書いてある。

来た! と思いました。
いつか来る。必ず来ると思っていました。
もう一人、「mon」という人も。

どちらが先に掛けて来るか?
この2人にはしらばっくれては済まされない。
携帯を閉める前に知らせようか?
いや、知らせる義務がある。
この2~3日、そう考えていました。

きっと文房具屋で「喪中ハガキ」を目にしてからでしょうね。 
そんなの誰にも出したくない!

それに呼応するかのように着信音。

「はい」と出ると
「??? Yさん?」
「いえ、母親です」
困っている感じです。

「Yさんは?」
「電話に出られないのです。」

「こんな時間にまずいですよね?」

「いいえ、起きていますから構いません。
 いつかお知らせしようと思ったのですが
 娘は・・・」

「はっ?」
「なくなりました。monさんにも伝えて下さい。」

相手は信じ難い答えを聞いて、
現実とは思えない様子。

そりゃそうだよね。 
私だって未だに信じられない。信じたくない。

ぶっきら棒な様子で「如何したんですか?」
電車の音らしいのが背後から聞こえます。
時間のわりには酔っている感じがしない。
お互いの声が充分伝わらない。

「ここでは申し上げられません。」
「そうですよね・・・・・
 ・・・また改めてお電話します。」
まだ、日常の中に居て、快活さの残っている声のまま
電話は切れました。 ごめんなさい。


15年前、娘が新入社員で入った会社の先輩というか同僚。

課員は「mura」と「mon」の男性2人と娘とで3人。

仕事がハード、そのうえ課長はセクハラや
部下いじめをする嫌な奴だったようです。

そんな上司だと、部下は結束してお互いを
守るようになり、強い絆で結ばれていったようです。

夜の10時に電話で呼び出されて会社に行った事も。
夜中に帰って来ることも度々でした。

4年でその会社を娘が辞めても、付き合いは続き
結婚式にも来てくれました。
離婚も知っていたみたいです。
奇麗事じゃなく、お互いの私生活の相談を
前はたくさんしていたのに。
 
1年、半年会わなくとも、すぐ心の傍にいる友人て
いますよね。
私は今2人に石を投げてしまいました。 
どんなにショックな事か私が一番知っているのに・・・



娘はその会社を4年で辞めてから、1年は何もせず
家に居ました。

まるで毛繕いをして、羽を休めている鳥のように、
ボロボロになった心と身体を癒していたのでしょうね。

私は丁度、仕事が一番ハードな時でした。
仕事場が町田から新宿の百貨店に変わり、
閉店が7時半に延長になった時。 
その後残業して何時に帰れるか分らない時代でした。

「私が主婦をする。」と彼女が言ってくれたので
もっとも精神的にもハードな時を、後顧の憂いなく
仕事に打ち込めました。

残念ながらそれは私にとって、結果的には
実りの無い仕事になりましたが。

娘はその後また1年、今度は近くの大型書店に
アルバイトとして勤めました。

本が好きだったし、書店にはやはり、
本好きな仲間が集まるようです。

そしてその一年後、平和な書店仲間の中から
世の荒波の中に又乗り出して行きました。


娘よ、
あの時代のあなた好きだよ。
今になって思うと、あのまま毛繕いをさせとけば良かった。
そしたらあなたを失うことなかったのに、と思います。
どんなかたちでも生きていてほしかった。











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