うみがめ課が市民に約束したことを、いまだ履行していません。現在までどうなったのか報告すると同時に私達の意見を、今回と次回に分けて述べていきます。
うみがめ課への質問:福津市第2次一般廃棄物処理計画の1人1日あたりのごみ総排出量等の平成26年現況値と平成39年(令和9年)の目標値は大きく変わっています。しかし福津市第2次環境基本計画の現況値と目標値は変わっていません。これらの基本計画の整合性は如何なっていますか?
1.いきさつ
①2019年2月4日:第2次福津市一般廃棄物処理計画の市民意見公募にて次のような意見をしました。『1人1日あたりのごみ総排出量は第2次福津市環境基本計画の平成26年現況値(1,017g/人・日)と第2次一般廃棄物処理基本計画の平成26年数値(957g/人・日)と異なっている。またリサイクル率は「リサイクル総量÷ごみ総排出量」で算出されるので、ごみ排出量が異なるから、リサイクル率が異なるのは当然である。』と、その整合性を問題にしました。
②2019年3月15日:うみがめ課の回答『下水汚泥が入っていたり、剪定くずが入ってなかったりして数値が異なる。各計画の整合性を採る為、環境審議会で審議する。』
③2019年7月25日:質問状にて『(環境基本)計画の数値を修正することを環境審議会で審議されましたか?』とフォローしました。
④2019年9月12日:うみがめ課の回答『今年度の環境審議会で審議を行っております。また、今年度末に環境審議会がありますので、審議を続けていきたいと思います。』
⑤2020年2月17日:この日開催された環境審議会の議事録を読む限り、本件について審議した形跡はありませんでした。
⑥2020年6月27日:環境審議会の議事録では、第2次福津市環境基本計画の数値目標の資料(報告第2号)が配布されていますが、数値目標の論議はなく、山元還元等の言葉の解説のみに終始していて変更の審議までなされませんでした。議事録と資料は福津市ホームページに掲載されています。
2.環境基本計画の数値目標(報告第2号)について
①1人1日あたりのごみ総排出量は平成26年度一般廃棄物処理基本計画の現況値では957g/人・日です。報告第2号によると環境基本計画の目標値は令和8年度で878g/人・日です。
②リサイクル率(再生利用率)は平成25年度一般廃棄物基本計画の現況値では28.7%であり、環境基本計画の目標値は令和8年度で28.6%です。この数値を目標値とするのは「うみがめ課は仕事をしないことを宣言している」に等しいことです。
③時代は地球温暖化、マイクロプラスチック等の発生抑制が極めて重要な課題として採り上げられています。福津市においてはうみがめ課の仕事の重要性は増大しています。
うみがめ課の大事な仕事の一つは、小さなプラスチックまで効率よくごみを分別収集できるシステムを構築することです。現状のように”自治会が資源ごみの受入れを自由に決めること”を放置すれば、リサイクル率の向上は無理でしょう。住民が手軽にゴミ出しができるシステムを再構築することです。 次回に続きます。