中学も卒業が迫った頃、事件があった。
トイレで用を足していたらぞろぞろと悪そうな奴らが入ってきた。
学校でも有名なフダ付きの不良。
一人の奴が引きずられるように中に連れ込まれた。
そいつは俺の友達だった。
俺は静観を決め込んでいたら不良の一人が俺に「こいつを殴れ」と言ってきた。
小便の途中で肩を引っ張られてズボンに小水がかかってしまった。
頭にきた俺はそいつの髪の毛を引っ張って小便器の中に突っ込んでやった。
ケンカの弱い俺はあっという間に大勢から逆襲を受け、裸にひん剥かれた。
不良の番長格は俺に、リンチを受けている友達に「小便をかけろ」と言ってきた。そうすれば許してやると。
俺は怖くなってチンピラの制止を振り切って奥の個室トイレに逃げ込み鍵をかけた。しかし半分壊れかかっていたから完全にはドアが閉まらなかった。
ドアの隙間からこれから小便をかけられようとしている友達が見えた。今まで気付かなかったが、不良の中に俺と、リンチを受けている奴との共同の友達がいた。
俺はそいつに「○○(そいつの名前)、やめろ!」と叫んだ。しかしそいつはニヤっと笑って喜んで友達に小便をかけていた。
本格的に逃げたくなった俺は便器を足場にして窓から抜け出した。トイレの場所は校舎の3階。しかしそんな事は今は関係ない。
かろうじて踏める足場を頼りになんとか1番近くの教室にたどり着いた。教師はいない。幸い女子もいなかった。
俺はクラスに残っていた友達連中に助けを求めた。全裸の俺の異常事態に気付いたのか皆は事情を察知し、掃除用具と文房具で武装してトイレに向かった。
そこには小便まみれになった全裸の友達が無言で立っていた。不思議と身体的な痣とか傷は見受けられなかった。
以上が、2007年度の初夢でした。