5月6日
22を無事に火葬して一緒に家に帰ってくることができました。
22が最後に息を引き取ったリビングの場所に祭壇を…
と四十九日が終わるまでと思っていましたが、
おうちには、お花やお線香に興味深々のまだベビー
がいるため、22ミュージアムにするための
ニッチに祭壇をつくることにしました。
たくさんのお花に囲まれ22は幸せそうに見えます。
ピク姉さん、えみりん♪さん、danママさん、Lママさん、
ごっしーさん、Mikeさん、パピママさん、Oさん、さとさん、
Kさん、Wさん
にぃにぃのために素敵なお花やお心遣いを手向けてくださり、
本当にありがとうございました。
無事に22はこうして我が家に帰ってくることができました。
心より厚く御礼申しあげます。
22もこんなに沢山のお花に包まれて
安らかな気持ちでいると思います。
感謝、感激で本当に言葉もありません。
僕は22のことを知りつくしていると思っていましたが、
実は22も僕の事を知りつくしていたんだとつくづく思えることがありました。
それは生前、
「22がいなくなったら仕事は2ヶ月ぐらいは休んじゃうし、
ショックで絶対寝込んじゃう」と
まだ全然にこちんが元気な時に、
よくにこちんやchi-koの前でこんな話をしていました。
実際、にぃにぃがこの悪性リンパ腫になったとわかった時、
いつとなく自然に涙があふれ、
とめどなく出てくる涙にむせび、落ち込んでしまう日々も
ありました。
だから、22は自分が亡くなる日がわかっていて、
「11ヶ月」という長い季節をめぐり、
僕にお別れのための心の準備期間を与えてくれたんだと思います。
犬の11ヶ月というと人間では大型犬で5~6年になるでしょう。
そして、もう駄目なんだなと思うちょうど1週間前の4月29日から、
毎日、毎日たくさんの一緒に過ごす時間を与えくてれました。
さらに最後の3日間はずっと付きっきりになることができ、
22といろんな話ができました。
そして、最後は家族全員が見守る中、僕の腕の中でゆっくりと深呼吸を
するかのように息を引き取っていきました。
その時、にぃにぃの体から黄金色の小さな何とも言えない、
温かいものがたくさん出てきたように思えた。
妖精とでも光とでも色のついた空気とでも思えるような、
ものすごく温かいものに自分の体が包まれたような気がした。
美しいとしか思えない「死」を迎えたのは、
人生で初めてだった。
僕にこれだけの時間をかけ、こんなにも温かい気持ちを伝えてくれたのは、
22が十分が幸せだったから、安心して欲しいという願いだったのかもしれない。
だから最期は悲しみよりも、
温かい心にしてくれたという主人に仕える最後の奉公ではなかったのでは
なかと思える時だった。
そう、頭ではわかっていても、
それでも、別れはやはりつらい。
でも、ここからが本当の22のすごいという話です。
無事に火葬を終え、小さなかわいい遺骨となった
次の日、5月6日の夜のこと。
久々に自分のベッドで寝ようと全てが終わった夜、
寝室で寝ていると優くんが泣きながら起きてきて、
「パパも一緒に寝てよ。ママも側に、みんな側にいてよ」
と泣いてめずらしく僕の部屋に入ってきた。
可哀そうにと思い、chi-koとこうちゃんと優くんが寝ている部屋に行き、
優くんを抱きしめてから、そっととなりに添い寝した。
朝方、何となく目が覚め、まだ起きる時間ではなかったので、
少しウトウトとしていました。
すると、22の首に付いている鈴の音が聞こえ、
見ると22が庭の横の通路からとても元気に早歩きでこっちに向ってきました。
「良かった。22元気になったんだ」と思っていると、
そのまま僕の前を通り過ぎ、
今度は22が茨城で一番好きでよく銅像ごっこしていた、
市役所の中庭で22がとても元気よく走りまわっていました。
よくみると、すぐそばにグレーのスーツを着た白髪の60歳くらいの男性と
薄紫色の花柄のワンピースを着た50代くらいの女性の夫婦と、
男の子の赤ちゃんと学生服を着た中学生の男の子の4人家族が、
22の飼い主のようで、微笑みながら22の駆け回る姿を
楽しそうに見ていました。
よく見ると学生服を着た男の子の白い肩掛けカバンを
22は加えて、家族の足元を駆け回っています。
とても嬉しそうに、そしてすごく元気に。
それが、夢なのか自分の希望なのかわからないけど、
22からのメッセージに思えてなりません。
「22は僕とchi-koに10年間仕え、自分の使命を全うして、
今度は新しい家族のもとで新しい使命を受けたんだ」と。
22は次の役割があったんだと、
この夢から覚めた時、そう強く強く感じた。
僕が心から悲しみ、そのあまりにも深い深い悲しみから
戻ることができないことがあってはいけないと、
このような姿をもう一度笑って見せてくれたんだ。
とそんな気がしてならなかった。
実際、それがわかってからとても心が晴れた。
そして22がどうやったら僕が一番元気になるか、
本当に良くわかってくれていた。
それが本当に嬉しくて、
そして自分が主人として最後に何をしなければならないか、
この事を通してはっきりと悟らなければならないことに気がついた。
22は本当にすごい犬です。
22はこれまで自分たちの娘で、人と同じと思っていたけれど、
最後はきちんと主人として22にコマンドすることが
何よりも大切で、そしてそれに従うことが
犬にとって最高の喜びであることを忘れかけていた。
僕は22の主人で、こよなく22を愛してる。
だから、だから22の幸せを願っている。
22もきっとそれを願っている。
犬にとって最高の幸せは主人に仕えること。
それは新しい自分の使命を全うすることに違いない。
にぃにぃ、もう僕は落ち込んでいないよ。
しっかりと22のメッセージを受け取ったよ。
だから安心して。
にぃにぃ、僕や家族と過ごした日々を超えて、
次の使命に応える時が来たんだね。
だから、22に向ってこう叫ぶ。
ちゃんとお仕えできるように
前に向って進むんだ
そう、
振り返ることなく真っすぐに進んで
これが最後のコマンドだよ。
それいけ!僕のにぃにぃ!
Go straight!