ちょっと不気味な帯状の黒い雲が
幅広く拡がっていた。
こんな日も やっぱり散歩がてらに、
カメラを持って出かけていた。
すると、おじさんがお一人
やはり今朝の不気味な景色を
カメラで撮っていた。
変わった写真が撮れたと言った。
このおじさんも開聞岳と朝日や
立神岩と夕日を撮り続けている
昨年から顔見知りのおじさんである。
私はおじさんに尋ねたいことがあって、
聞いてみた。
「おじさん、今の時期に 立神岩と夕日を
撮るのに、行きたい海岸があるんだけど
どうして行ったらいいのか知ってる?」
と聞くとおじさんは、その道まで
案内してあげると連れて行ってくれた。
道の入り口まで連れて行ってくれて
おじさんとは別れた。
なんだか、とても怖そうな道だったけど、
夕方、いきなり行くのも 不安だったので、
試しに海岸まで行ってみようと
愛犬サーモンをお供に
その道に入っていった。
これは道ではないと思うほどの
細くて、不気味だぅた。
藪の中に作られた魚釣りの人の道だそうだ。
少し進んだだけで、朝だと言うのに、
光が遮られ、薄暗い道を
「大丈夫かなぁ?行けるかなぁ?」と
サーモンに話しかけながら進んでいた。
もちろん、サーモンはずっと抱いたまま
歩いていた。
途中、何度もめげそうになったけど、
10分ぐらい歩いたら、念願の海岸に出れた。
行きは下り、帰りは上り、
おまけに 朝でも薄暗いのに
夕方日が落ちてからは、無理ではないかと
思うようなそんな獣道のようだった。
海岸に出た時は、見慣れない風景に
やはり感動した。
立神岩も 水産高校の裏からすると
かなり大きくどっしりと見える。
ここなら、この時期、いい写真が
撮れそうだと思えた。
だけど、夕方、一人で来るには
ちょっと無謀なようなそんな気がする。
でも、行きたい気持ちはなかなか
変わりそうにない。
まして、だるま夕日が見れる確率は
ほとんどない。
その場所に行ってみないと、寸前まで
分らない。
それを覚悟で一緒に行ってくれる人なんか
いないだろうなぁ?
そんなことを考えていた。
それから、話は前後するが、
昨日の夕方も、あるおじさんと水高裏の海岸で
出くわして、一緒にカメラを構えていた。
昨日は、雲の中ではあったが、
夕日が海に映った瞬間があった。
美しいとは言えなくても 毎日でも
そんな風景をカメラに撮りたいと思ってしまう。
それに昨夜は、その後、
燃えるような夕焼けになった。
私にとっては残念ながら、昨夜は
予約があってそこで長くいることができず、
店に戻らなければ、ならなかった。
戻る途中、やはり山の向こうは、
見たこともないほどに
夕焼け雲が赤く燃えているようだった。
その雲の全体を撮れなかったけど、
山の上に覗くところだけは、撮れた。
そんなこんなで、夕方も朝も
何かにとりつかれたように
写真にはまっている私だ。
これでいいのかなぁ?と思いながらも
この様子を 事細かく熱く語る私に
重ちゃんは あきれているようだが、
そうさせて貰っていることに感謝している。
「いつもごめんなさい。
仕事も、頑張りますからネ^^」
そう思っている私です。
<昨日の夕暮れ時と今朝の風景>




















