
これは,“友情の灯(ひ)”
多くの入所団体が研修活動の一つに火おこし体験活動を取り入れていますが,マイギリ式発火法により班ごとに協力して起こした火を一つにして,それをランプにとったものです。
ランプは,退所まで玄関に掲げ,灯し続けるとともに,野外炊飯活動やキャンプファイヤーなどの活動にも連動させています。
火おこしですが,簡単そうで,これがなかなか大変。やっと火種が受け皿に落ちても,それを炎にするまでが一苦労。子どもたちは替わる替わる火種の上にかぶせた松葉に細く長い息を吹きかけ,炎にしていきます。
それだけに,大きな炎となり,ロウソクに火を移した時の喜びは,大きいものがあります。
そんな時,よく感心し,炎のように心が暖かくなることがあります。
それは,ほとんど子が喜びに浸り,ロウソクに注目している中,誰に促されたわけでもなく,受け皿の消火用に水の入ったバケツをさっと取りに行く子がいることです。
つい先日も,その光景が見られ,すかさず「よく気が付いたね。受け皿が丸焦げにならなくて,助かったよ。」とその子に声をかけました。
そのようなことも含めて,まさにみんなで協力してして灯した〝友情の灯”であると言えます。
前コーナーでも,雨で濡れたテーブルや椅子を進んで拭いている子の話を紹介しましたが,体験活動をしていると,人知れず,また,さり気なくみんなのために大事な役割を果たしている子をよく目にします。
これからもしっかりと子どもたちの言動に注目し,良さやがんばりを認め,ほめていきたいと思います。