ある♀社長の由無し事

実名のブログやFacebook等でなく、匿名だから言えることを綴っていきます。

好きなものすら忘れる

2013年05月23日 | 介護
父の認知症は相変わらず・・・
と言うか、
順調に進行しているようです。(苦笑)

多分、真面目に
「認知症の親を持つ娘のブログ」
を書き始めたら
書くネタには全く困らない位です。

ただ、
以前も書いたように(→)、
ブログが父が原因のストレスの
発散の場になるどころか
「負の感情」を呼び起こすだけなので
父のことは
極力「感じない」ようにしています。


そんな日々が続いていますが
昨夜は
「認知症もここまでなるのかぁ!」
と呆れるやら、感心するやらの
出来事がありました。

昨夜はNHKの「クローズアップ現代」を
見ながら晩ご飯を食べていました。
番組中に末期癌のおじいちゃんが登場し
「何か食べたいものはありますか?」
と聞かれて
「バッテラが食べたい」
と答えるシーンがありました。

その直後、父が
「バッテラってどんなやつだったか?」
と言い出したのです。
母も私もそれを聞いた時
「はあ?」
という感じで一瞬フリーズしました。(苦笑)

なぜなら、父は魚嫌いですが
なぜかバッテラは大好物という
全く理解不能の嗜好でしたので、
自分の好きなものすら忘れる、
覚えてないという状況に、
「人間ってここまで壊れるものなんだ・・・」
と思ってしまいました。

母は優しいので(笑)
「バッテラって、ほら、サバ寿司のことじゃない」
「上に薄い昆布がのってて」
「貴方が好きだったでしょ」
と教えると
「ああ、そうか」
と父は言いました。
本当に思い出したのかは分かりませんけども。

こうやって
いろいろなものを忘れていく父。
はやく私のことも
記憶から消してくれないかな。(苦笑)
コメント
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