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創造性は年をとるほど衰えるのか

2015-05-29 17:45:57 | 日記


(プレジデントオンライン)


PRESIDENT 2013年3月4日号 掲載


先日、日本を代表するある企業で、創造性についてお話しさせていただいた。聴衆は、開発や商品企画に携わっている方々。理解が速く、また反応も素晴らしく、日本経済の底力はまだまだ捨てたものではないとうれしくなった。


質疑応答の時間になって、ある方が発言された。「若いときのほうが、創造的だとよくいわれるが、本当のところはどうなのか?」。


確かに、世の中を変えるような革新的な発明、発見は、若いときになされることが多い、というイメージがある。キャリアの早い時期には新しいものを次々と生み出した人が、その後鳴かず飛ばずというケースも多い。一方で、例えば画家のパブロ?ピカソのように、晩年まで創造性を失わなかったケースもある。


年齢と創造性の関係は、どうなっているのか? 定年が延長されたり、何歳になっても働く意欲を持つ方が増えた現代の日本において、多くの人が関心を持つテーマだろう。


この問題を考えるうえで重要なポイントは、創造といっても、無から生まれるのではないということである。


私たちが体験したり、知識を得たり、スキルを身につけたりしたことは、大脳皮質の側頭連合野を中心に記憶として蓄えられる。


創造することは、思い出すことに似ている。何かを想起する際には、側頭連合野の記憶が、そのまま前頭葉に引き出される。一方、創造するということはすなわち、記憶が編集され、結びつきを変えて活用されるということである。


一見全く新しいもののようでも、実は、側頭連合野に蓄えられた記憶をもとにしている。ただ、結びつき、組み合わせが変化しているので、不連続であるかのように見えるだけなのである。


さて、年齢を重ねるということは、側頭連合野に、それだけたくさんの経験が蓄積されるということである。従って、その分、創造性のための素材も多くなることになる。それならば、若いときよりも、むしろ年を重ねた後のほうが、創造のための条件が整っているはずである。


ただし、年をとってから創造性を発揮するためには、2つの条件がある。1つは、創造する意欲を失わないこと。創造のためには、側頭連合野の素材が、前頭葉に引き出され、活用されなければならない。そのためには、前頭葉を中心とする、意欲の回路が十分に働かなくてはならない。


もう1つは、逆説的だが、自分自身の経験にとらわれないこと。側頭連合野に記憶が蓄積されるということは、創造するための素材になってくれると同時に、固定観念にとらわれてしまうリスクともなる。例えば、過去の成功体験にとらわれてしまうと、新しいことへのチャレンジができなくなる。


だから、年をとって、さまざまな経験を重ねることは、創造性のための素材が蓄えられる、という意味ではいいのだけれども、同時に、意欲を持ち、自分の経験にとらわれない冒険心を持つ必要があるのである。


「結論を申し上げます。意欲を持ち続け、自分の過去の経験にとらわれない老人は、最強だということです」


そのように私が回答を締めくくると、集まった社員の方々から笑いが起こった。


笑いも創造性の大切な要素である。ユーモアのセンスを持ってものごとを見ることは、心をやわらかくして、固定観念にとらわれないようにしてくれる。


日本が停滞しているというのも1つの固定観念。日本企業の底力を感じた1日だった。


(茂木 健一郎 写真=T-STUDIO/AFLO)


ニクソン大統領、怒りの書簡判明 佐藤栄作首相に宛て

2015-05-21 12:53:20 | 日記
 繊維の輸出規制を巡って日米間で激しい応酬が繰り広げられた1970年前後の日米繊維交渉の過程で、ニクソン米大統領が佐藤栄作首相宛てに「失望を隠すことができない」との書簡を送っていたことが明らかになった。日本政府の対応に強い怒りを示したもので、首脳レベルでのこエアジョーダンレブロン12したやりとりは異例だ。

 外務省が24日に公表した外交文書で裏付けられた。米国はすでにこの書簡を公開していたが、日本では存在が確認されていなかった。米側はこの書簡を機に攻勢を強め、最終的には日本側に主張をのませた。交渉の転機を示す重要な資料の一つといえる。

 71年3月12日付の書簡は「ニクソン大統領より佐藤総理へ(要旨)」と題されている。69年に始まった繊維交渉は、緩やかな規制を求めていた日本と、政府主導による厳しい輸出制限を要求する米側が激しく対立。70年12月に決裂した。