月刊美術編集部ブログ

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【展覧会】菅かおる展 小田急百貨店新宿店 9月14日~20日

2011年09月03日 | 展覧会情報

菅さん、といってもあの長期延命内閣の菅直人ではなく、それとは真反対に将来性もあり、夢と希望に満ちた若手日本画家・菅かおるさんの話題。

月刊美術の「展覧会情報」コーナーには、毎月掲載希望のリリースやハガキがたくさん寄せられるのですが、スペースにも限りがあるうえ、タイミングが遅かったりしてなかなか載せられないことも多々あります。中には、これは載せなきゃと思っていながら、諸々の事情で掲載が実現しないことがあるのも事実。この菅かおる展もその一つでして、ここで紹介してしまいます。

菅さんは大分生まれ、京都造形芸術大学で千住博先生に学んだまだ30歳代の日本画家。水辺や花が得意で、鮮やかな色使いの作品を発表しています。そんな菅さんの持ち味がでているのが、ハガキの写真にも載っている、水に挿した切花の絵。上下二枚組で、花を表す上の部分と水分を摂取する下の部分が別々に描かれています。大輪の鮮やかな花の根元には、栄養の源としての水が陰でささえていることを直感的にあらわしているようです。

実は日本画の若い作家、これは男性女性に限らずですが、いまいろんな才能が各方面で開花しています。院展や日展といったに所属する画家もいれば、無所属でわが道をいく画家もいますし、東京だけでなく、京都、広島、山形、金沢など全国各地に日本画の拠点があり、それぞれ才能が光を浴びようと列をなしているのです。そんな若い才能の一端を紹介できれば、と思っています。

菅かおる展
2011年9月14日(水)~20日(火)
小田急百貨店 新宿店本館10階美術画廊


ちなみに17日と18日には作家の菅さんが来場されるそうです!

+++++ 追記 +++++

今日、菅かおる展に行ってきました。

水面の波紋をモチーフにした50号の大作のほか、水辺の情景や鉢にや水差しに入った花など、とにかく水をテーマにした涼しげな作品ばかりで、体感温度もグッと下がった感じがしました。初日ということで作家の菅さんもいらっしゃいました。私のリクエストで、ブルーを基調にした水面の作品の前で写真をとっていただきました。

菅かおるさん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菅さんの絵は、写真では絶対に分からないのですが、ところどころに金色や銀色が散りばめてあって、それが水面の反射やレンズ効果を表しています。そのキラキラ感が印刷でも、こうしたウェブでも伝えられないのがとても残念・・・と作家さんと同意しました。

是非会場でご覧ください。

  


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