月刊美術編集部ブログ

アートにどっぷりとひたる毎日

盗まれたモネの絵とルノワール展

2010年01月15日 | 管理人兼水泳部員N
ドイツ・DPA通信によると、ポーランド西部ポズナニの警察は13日、10年前の2000年9月にポズナニの美術館から盗まれたクロード・モネの作品「プールヴィルの海岸」を発見。絵を持っていたポーランド南部オルクシュに住む男41歳の男を逮捕したと発表した。男は容疑を認めているという。男は本物の絵を額から取り外して保管、偽物の絵をはめ込んでいたという。絵は、盗難当時約100万ドル(約9千万円)の価値があるとされた。近く元の美術館に戻される予定とのこと。

ポーランドのニュースも見てみると、作品の隠し場所は「友人の家の食器棚」だったらしい。
以上が配信されているニュースの内容。

気になったので調べてみると、ポズナニというのは、首都ワルシャワ、版画のコンクールで有名なクラコフに次ぐポーランド第3の都市。ポズナンともいうそうです。968年にポーランド王国が建国された時の首都だったので、日本で言えば奈良か京都といったところ。美術館というのは、この街にある国立美術館(Muzeum Narodowe w Poznaniu)のことでしょうか。

印象派の作品はよく盗まれますね。その理由は、高額であること、持ち運びしやすいこと、したがって隠しやすいこと、作品数が多いことなど、いろいろありそうです。しかし最大の理由は、なんといっても愛好家が世界中にいて盗みたい人、買いたい人が多いということでしょう。それも傑作・名作の証です。

印象派のもう一人の巨匠ルノアールの展覧会が1月20日から六本木の国立新美術館で開かれます。

月刊美術では、2月号巻頭にてこの展覧会を大特集しています。いまあらためてルノワールの魅力を探り、豊富な図版でルノワールが描いた人物特にその女性美にスポットをあてています。日本の画家たちが、ルノワールから受けた影響も吐露したりしてます。
1月20日全国書店にて発売!是非御覧下さい。




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