靴を結ぶ以外に、屈んだ理由はない。隣に座っていたババアがいきなり立ち、いきなり去って行った。ふとババアを見上げてみたら、こちらを見下すような目つきをして、眉をひそめていた。きっとスカートを覗こうとしている、とありえない解釈をしたのかもしれない。自分の位置と体勢からすれば、そう解釈されても仕方ないのかもしれないが、でもいくらなんでもババア、お前のスカートを除こうとするやつなんていねえだろ?しわだらけの顔面は、すでに女として扱われるはずもない、醜悪なクリーチャーとしか見えなかった。しわだらけの醜い肌、そこにどぶ川に咲いた彼岸花よろしく毒々しくも赤い唇、でもやっぱり醜い顔面だ。まず最初に目に入る、というか目に入ってしまう目は、なぜか極端なより目の反対だ。右目の目玉は極度に右に位置し、左目の目玉は極度に左に位置している。
立ち去り際に「フン!!」といっていたような気がするが、このババア、なに勘違いしてんだよ、という態度をやはり示すべきだった。汚物としてしか扱われないババアの勘違いを、なお増徴させてしまった自分に相当の自己嫌悪…
ホテルへの出張作業、ババアが多いせいだ、とにかく気づかれしてしまう。すでに女として扱われることのないババア、ゆえにいらだちも激しく、ついついその矛先として自分に向かってゆく。これくらいなら十分に耐えられる。しかし何より鬱陶しく、気持ち悪いのはババアが勘違いしてなれなれしく接してきたりすることだ。ジャガイモみたいなごつごつした表皮の顔面をしたババアが、コーヒーを作ってくれるとか。そのときの顔面が忘れようにも、悪夢のように忘れられない。唇をすぼめて、気持ち悪い声で、気持ち悪い目つきで、気持ち悪い格好で…
ホテルの出張作業はもう嫌だなー!!。
立ち去り際に「フン!!」といっていたような気がするが、このババア、なに勘違いしてんだよ、という態度をやはり示すべきだった。汚物としてしか扱われないババアの勘違いを、なお増徴させてしまった自分に相当の自己嫌悪…
ホテルへの出張作業、ババアが多いせいだ、とにかく気づかれしてしまう。すでに女として扱われることのないババア、ゆえにいらだちも激しく、ついついその矛先として自分に向かってゆく。これくらいなら十分に耐えられる。しかし何より鬱陶しく、気持ち悪いのはババアが勘違いしてなれなれしく接してきたりすることだ。ジャガイモみたいなごつごつした表皮の顔面をしたババアが、コーヒーを作ってくれるとか。そのときの顔面が忘れようにも、悪夢のように忘れられない。唇をすぼめて、気持ち悪い声で、気持ち悪い目つきで、気持ち悪い格好で…
ホテルの出張作業はもう嫌だなー!!。