自己正常化への道 対人恐怖症、視線恐怖症、会食恐怖症、正視恐怖症が治った男のブログ

対人恐怖症・視線恐怖症が治った男のブログ。超腕利き心理セラピスト岩波英知先生(ありがとう!)の自己正常化プログラム体験記

神経症(対人恐怖症・社会不安障害克服)に必要なもの

2013-05-30 | 僕の対人恐怖症・社会不安障害が治った経緯を公開

神経症を始めとする心の悩みでどんどんすり減っちゃうのが、「勇気」の部分です。
悩みが苦しくてそれから一刻もはやく逃れたい! その気持一つになってしまうため、いかに避けるか、そればっかりに僕らの思考(理性)は向いちゃう。

でも、その当たり前にやってしまう行動一つ一つが、実は勇気を自分から奪っていってしまっていることを認識しないと、本当に欲しい自信や覚悟、勇気は得られないと思う。
これは脅しでいっているわけじゃなくて、本当にそうだと思っています。
僕の体験を振り返ると、神経症(視線恐怖・対人恐怖・社会不安障害)に陥ってから、みるみる臆病になり、不安だらけになり、ちょっとしたことでも恐怖を感じる人間になって行きました。

もうボロボロで、どうにかしなくちゃいけないと思いつつ、いかに目の前の苦痛から避けるか(僕の場合は人混みや人間関係、コミュニケーション)ばっかりに理性をフル回転させました。
そうなっちゃうと、自信を持たなくてはいけないのに、逃げまくる自分への不信感ばっかり募りました。
はっきり認識しているわけじゃなかったけれど、どんどんダメになっていく僕を、いくら自信をもちたいなんて思っても、できないわけです。
勇気を出すことの緊張や不安感よりも、いかに避けて安心して行きられるかばっかりの自分に、自信なんて持てません。
持てる方がおかしいです。

自信って結局、自分自身への信頼感なわけで、勇気がない自分と勇気を持って歩める自分、やっぱり後者にならないと、一生自信はつきません。
こればっかりはいくら自分に自信がある!と思い込んでも不可能です。

視線恐怖・対人恐怖・社会不安障害などで苦しんでいる人は、毎日が回避ばかりを考えていると思います。
これはいけないことじゃないと思う。
逃げていてはダメだと一番本人が知っているけれど、目の前の不安と恐怖からいかに回避するかは、人間ならだれだってやることです。
動物だってそうなのだから。

ただし、それをずっとやっていても、埒があかないし、貴重な時間を失うはめに陥ります。
そうなると、自信のない存在でも、勇気を持って踏み出すことが必要になってきます。
いつやるか?
それは今でしょ! という言葉があるけれど、時間がどんどんたって、常に怯えて回避ばかりの人生を送ると、ますます勇気を持って踏み出すそのエネルギーがどんどん必要になってきます。
ついには諦めると、社会的に廃人に近い存在になっていき、もう浮上しようがなくなっちゃう。

生きるって本当にきついことだけど、神経症の人はその100倍はきつい!
普通の人が、ちょっとした勇気が必要なことでも、神経症の人は100倍勇気と決心を必要とします。
だから、イバラの道です。
でも悩んでいることのほうが地獄なわけで、どっちがマシか、と言われると、やっぱり勇気を持って神経症に立ち向かうことがいいに決まってます。

ではどこに勇気をもって立ち向かっていけばいいでしょうか?
神経症を治すためにありったけの気力を費やすことはやめたほうがいいです。
なぜならそれで克服できた人は殆ど無いと思います。
ますます神経症を悪化させてしまいます。
やり方を間違えるとがんじがらめになるのが神経症の怖さです。

まずは神経症を克服するためのプログラムを受けることとは別に、自分自身で冒険することをおすすめします。
その時、自分は神経症だからできない、治ってからやる、と言ってはダメ。
その考えは一生自分を苦しませてしまう思考です。
神経症があろうがなかろうが、関係ない所で、冒険をしてください。
習い事でもいいし、いままでやりたかったけれど神経症があるから中断していたことをやってもいいと思う。

何をするにしても、絶対踏み出す勇気が必要になります。
非常に不安で億劫でやりたくないと思うでしょう。
でも、そこで回避していたら、自分自身に不信を抱くでしょう。
あえて踏み出してください。
考えないで、自分を守ろうとしないで。

そしてもしなにか失敗やショックなことがあったとしても、こう思ってください。
他の人の何倍も勇気が必要なことを、私は踏み出す勇気があった、と。
物事全ては捉え方一つで、幸せにも不幸せにもなります。
失敗して駄目だ、と自信喪失になる人、僕が今書いたほうな思考でさらに動いていく人、後者が神経症克服できる人です。

ハンデはものすごくある中で生きていかなくてはいけない。
でも、その中で冒険しようと一歩踏み出した事自体、もうすごいことです!
自分に自信を持ってください。
いつも逃げてばっかりの自分に光は差してくれません。

これから生きていく上で、神経症にかぎらず、どんな場面でも勇気が必要になります。
岩波先生のプログラムに通うことだって勇気が必要です。
例えば僕の場合、人の眼が見られない(正視恐怖症)だったけれど、人の眼を見て話すことも非常に勇気が必要でした。
他のその悩みがない人は、なぜそこまで? とバカバカしく思うことでも、僕は本当に勇気を振り絞って目を見て話しました。
最初は落ち着かなくてどぎまぎして、人に迷惑をかけたらどうしようとばっかり思っていましたが、その勇気がなくて下を向いて話していただけなら、今の自分はありません。

これは一例ですが、どんな状況でも、一つ一つ勇気が試される時がきています。
いまも勇気を試されているはず!
頑張ってください!

勇気がないままの人は、生き地獄の罠から抜け出せないまま、無意味な時間が過ぎていくだけかもしれません。


everyman

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