[gcincのブログ] グローバルコミュニケーションインク

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スマートフォン35機種の通信/起動速度を比較――最も“高速な”機種はどれ?

2012-03-30 11:17:20 | 日記

通信速度:3カ所で計測 LTE/WiMAX/ULTRA SPEEDで速いのは?

従来のケータイに比べて大容量のデータをやり取りすることが多いスマートフォンでは、通信速度は気になるポイントだ。
カタログスペックでは「下り最大○Mbps」などと表記されているが、当然ながら実効速度はこれよりも低い。
ドコモの次世代通信サービス「Xi」は「下り最大75Mbps」とうたわれているが、これは一部の屋内施設における数値で、大半のエリアは下り最大37.5Mbpsだ。
auの一部スマートフォンが対応するWiMAXが下り最大40Mbps、ソフトバンクのULTRA SPEEDが下り最大21Mbpsと固定網並みの数値だが、実際はどれほど速いのか。
今回は2011年度冬春モデルのスマートフォンの通信速度を3カ所で計り、実効速度のデータを掲載する。
計測したのが2月上旬のため、テストしたのは「Xperia NX SO-02D」を除き2012年1月末までに発売された機種であることをご了承いただきたい。
なお、通信速度は場所や日時、通信環境に左右されるので、今回掲載するデータは参考値ととらえてほしい。



NTTドコモのスマートフォン
「F-03D Girls'」「ARROWS X LTE F-05D」「ARROWS μ F-07D」「Optimus LTE L-01D」「PRADA phone by LG L-02D」「MEDIAS PP N-01D」
「P-01D」「LUMIX Phone P-02D」「GALAXY S II LTE SC-03D」「GALAXY NEXUS SC-04D」「AQUOS PHONE SH-01D」
「AQUOS PHONE slider SH-02D」「Xperia NX SO-02D」「REGZA Phone T-01D」

auのスマートフォン
「ARROWS Z ISW11F」「ARROWS ES IS12F」「DIGNO ISW11K」「HTC EVO 3D ISW12HT」「Optimus X IS11LG」
「GALAXY S II WiMAX ISW11SC」「MOTOROLA PHOTON ISW11M」「MEDIAS BR IS11N」「AQUOS PHONE IS13SH」
「AQUOS PHONE IS14SH」「iPhone 4S」

ソフトバンクのスマートフォン
「HONEY BEE 101K」「MEDIAS CH 101N」「LUMIX Phone 101P」「AQUOS PHONE THE HYBRID 101SH」「AQUOS PHONE 102SH」
「AQUOS PHONE 103SH」「STAR7 009Z」「iPhone 4S」

イー・モバイルのスマートフォン
「GS02」「Sony Ericsson mini(S51SE)」





計測条件は以下のとおり。

  • 計測時期は2月上旬。
  • 速度測定には「SPEEDTEST.NET」アプリを使用。
  • Tokyoサーバの調子が悪かったので、すべてIizukaサーバで計測した。
  • auの+WiMAX対応機はWiMAXをオンにして計測した。
  • Xperia NXのみ発売前の試作機で計測した。
  • 場所と時間帯は+D Mobile編集部(東京都大手町)の平日18時~19時30分、大手町屋外の平日22時~24時、東京都江東区室内の平日10時~12時。
  • 3カ所とも5回計った速度の平均値を出した。




では、それぞれの結果を見ていこう。
まずは都内某社屋から。ここはドコモのエリアマップ上ではXiをカバーしているが、周りをビルに囲まれているためか、実際は3Gハイスピードまでしか利用できない。
社内を歩くとLTE圏内となる場合もあるが、この場所は基本的にLTEは圏外。
したがってXi対応機種も下り最大14Mbpsまたは7.2MbpsのFOMAハイスピードでの通信となる。
WiMAXは室内の場所によって速度にバラツキがあるが、窓際なら比較的良好なので今回の計測も窓際で行った。



下り速度はau端末がトップ7を独占した。
トップは7.464Mbpsの「ARROWS Z ISW11F」。
2位には5.63Mbpsの「MOTOROLA PHOTON ISW11M」がランクインし、WiMAXの実力を発揮した。
最大9.2MbpsのWIN HIGH SPEEDに対応する「Optimus X IS11LG」「AQUOS PHONE IS14SH」「MEDIAS BR IS11N」も5Mbps前後の速度を出し、上位に入った。
ドコモのFOMAハイスピード対応機は3Mbps前後に集中している。
最大14Mbpsではなく7.2Mbps対応の「ARROWS X LTE F-05D」がドコモで最も速い8位に入ったのは少々意外だった。
iPhone 4Sを含むソフトバンク端末は、いずれも1Mbps台とやや苦戦した。
上りもau端末が速く、多くの機種が1Mbps以上を出した。
ドコモとイー・モバイル端末はすべて0.3Mbps台と奮わなかった。



続いて大手町屋外の結果を見ていこう。
大手町には多くのビルが建ち並ぶオフィス街があるが、計測した場所は見晴らしが良く、通常の3Gはもちろん、XiとWiMAXともに電波環境は良かった。
下りはここでもARROWS Zが最速で、9.28Mbpsを記録した。
2位は7.472Mbpsの「HTC EVO 3D ISW12HT」が入った。
Xi端末も本領を発揮し、ARROWS X LTE(6.236Mbps)が3位、「GALAXY S II LTE SC-03D」(5.9Mbps)が5位、「Optimus LTE L-01D」(5.072Mbps)が10位に入った。
ソフトバンクのULTRA SPEED対応機も好調で、「HONEY BEE 101K」が4.678Mbps、「AQUOS PHONE 102SH」が4.124Mbpsを出した。
下り最大14Mbpsの「MEDIAS CH 101N」が6.13Mbpsで、ULTRA SPEED対応機よりも速かったのは意外だった。
同じく下り14Mbpsの「iPhone 4S」も5.216Mbpsと速く、au版iPhone 4S(2.172Mbps)を上回った。
ドコモのFOMAハイスピード対応機の速度は1~3Mbpsに留まり、屋内の+D Mobile編集部より速度を落とした機種も見られた。
上りはこちらもau勢が好結果で、トップ8を独占した。
1位の4.568Mbpsをたたき出したMOTOROLA PHOTONは、WiMAXの上り15Mbpsの通信に対応しており、その性能をいかんなく発揮したといえる。
ドコモはXi端末は1Mbps前後の速度を出したが、FOMAハイスピード対応機は0.1~0.3Mbps台で、他の3キャリアよりも遅かった。



江東区室内の結果はどうか。
こちらはLTEとWiMAXいずれも圏内で、XiとWiMAX対応機が上位に入ったが、WiMAXは大手町屋外に比べるとやや速度が落ち、下りは3~4Mbpsに留まった。
1位のARROWS X LTE(6.712Mbps)や3位のOptimus LTE(5.69Mbps)など、今回はXiスマートフォンに軍配が上がった。
2位のMEDIAS CH(6.448Mbps)や6位のHONEY BEE(4.6Mbps)などソフトバンク端末も好結果を残した。
一方、auの3G通信は「AQUOS PHONE IS13SH」を除いて1Mbpsにも満たなかった。
サーバの調子が悪かったのか? ということでいくつかの機種で日を改めて何度か試したが、やはり1Mbps未満だった。
局地的に基地局の電波が弱い可能性がある。
上りは一転してau端末が好調で、1~2Mbps台の9機種がトップ9を独占した。
ここでもドコモ端末が遅く、すべて1Mbps未満。
Xi対応ながらGALAXY S II LTEとOptimus LTEは特に遅い0.1Mbps台だった。



3カ所でのテストを終え、LTEとWiMAX対応機は、受信感度の良い場所なら下り5Mbps~8Mbps程度の速度がコンスタントに出ることが分かった。
ただ、屋内では圏外になったり通信速度が下がったりする場合があり、どちらもエリア整備は途上段階だと感じた。
アプリとの相性もあるだろうが、Xi対応機を含めてドコモ端末の上り速度が全般的に遅かったのが気になった。
サイズの大きなデータをメール送信、アップロードする際に不便さを感じるかもしれない。
上り速度は3カ所ともau端末が上位を独占しており、コンスタントに1Mbps以上を計測していた。



意外な伏兵と言えるのがソフトバンクのULTRA SPEEDで、環境次第ではXiやWiMAXに匹敵する下り速度を出した。
ULTRA SPEEDでは1.5GHz帯の10MHz幅を使っており、iPhoneをはじめ既存の3Gハイスピード(HSDPA)対応機で使用している2.1GHz帯とは周波数帯が異なる。
ULTRA SPEEDは比較的新しいサービスで利用者も2.1GHz帯に比べると少ないことから、つながりやすいのだろう。
また、ソフトバンクモバイルは新たに獲得した900MHz帯での通信サービス(W-CDMA/HSPA+)を2012年7月25日に開始する。
現時点ではiPhone 4/4S、iPad 2、新しいiPad、PANTONE 4 105SHが900MHz帯をサポートしているが、この中で下り最大21MbpsのHSPA+に対応しているのは新しいiPadのみ。
その他の機種はW-CDMAでの通信となるので、7月25日以降に接続しやすくはなっても、900MHz帯において新しいiPadほど速度が向上することはなさそうだ。



参考までに、3カ所の計測結果の平均値が高かったものを順にまとめた。
下りはARROWS Z/Xの2兄弟がワンツーフィニッシュとなった。
上りはau端末がトップ9を占めている。









 

GS02とHTC EVO 3Dは高速で起動する

続いて本体の起動時間も測ってみた。
使うときだけ電源を入れる、動作が不安定なので再起動するといった機会もあるので、スマートフォンは起動も速い方が望ましい。
電源キーを押してからロック解除画面が表示されるまでの時間をストップウォッチで3回測り、その平均値を出した。
最も早かったのがイー・モバイルの「GS02」で、わずか6秒ほどで起動する。
次いで11秒強のHTC EVO 3Dも速い。
3位の「AQUOS PHONE 103SH」が26.633秒なので、GS02とHTC EVO 3Dの速さが突出していることが分かる。
シャープ、ソニーモバイル、Samsung電子の端末は30秒前後でまずまずの速さだが、LGエレクトロニクス、パナソニック モバイル、富士通の端末は40~60秒以上かかる。
最も遅かったのが「ARROWS ES IS12F」で、83.933秒もかかった。
10秒とは言わないが、せめて40秒程度で起動してほしいと思う。











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JR東日本、山手線全駅でケータイ3キャリアの公衆無線LANサービスを開始

2012-03-29 11:20:06 | 日記

東日本旅客鉄道(JR東日本)は3月30日から、山手線全駅と中央線御茶ノ水~千駄ケ谷間の合計36駅119カ所で、公衆無線LANサービスの提供を開始する。



現在もソフトバンクテレコムが提供する「BB モバイルポイント」が利用できるが、今後はNTTドコモの「docomo Wi-Fi」、KDDIの「au Wi-Fi SPOT」、ソフトバンクモバイルの「ソフトバンクWi-Fiスポット」と、ケータイ3キャリアがおもにスマホユーザー向けとして提供しているサービスを開始する。
なお、au Wi-Fi SPOTの提供は4月16日からだが、KDDI傘下のワイヤ・アンド・ワイヤレスが提供する「Wi2 300」は3月30日から提供を可能。
au Wi-Fiが利用できるauのスマートフォンなどでは、同日からサービスが利用できる。



各駅で公衆無線LANが利用できるのは、構内のコンコースやホーム、NEWDAYSやKIOSKなどの小売店舗、飲食店舗、ホーム上の飲料自動販売機の付近。
無線LANはWiMAXを通じて、インターネット接続用回線と接続しているという。



また札幌・仙台・神戸の市営地下鉄では、4月2日から一部の駅構内でソフトバンクWi-Fiスポットの提供を開始する。



利用できるのは、札幌市営地下鉄の福住駅(東豊線)/大通駅(東豊・東西・南北線)/宮の沢駅(東西線)/円山公園駅(東西線)/西18丁目駅(東西線)/白石駅(東西線)/大谷地駅(東西線)/新さっぽろ駅(東西線)/さっぽろ駅(南北線、東豊線)/中島公園駅(南北線)/澄川駅(南北線)/真駒内駅(南北線)。

また仙台市営地下鉄の匂当台公園駅(南北線)/泉中央駅(南北線)/広瀬通駅(南北線)/長町駅(南北線)。神戸市営地下鉄の三宮駅(山手線)/三宮・花時計前駅(海岸線)。




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NTTdocomo(ドコモ) 「BlackBerry Bold 9900」を3月30日に発売

2012-03-28 10:33:48 | 日記

NTTドコモは、、RIM(Research in Motion)製スマートフォン「BlackBerry Bold 9900」を3月30日に発売する。
3月27日から発売前日まで、事前予約を受け付ける。




「BlackBerry Bold 9900」

 



 

BlackBerry Bold 9900は、BlackBerry伝統のQWERTYキーに加えて、マルチタッチのタッチパネル操作も可能になったスマートフォン。
光学式のトラックパッドも備えており、3つの入力デバイスを利用できる。
ディスプレイは2.8インチのVGA(640×480ピクセル)表示で、1677万7216色表示が可能。
メインカメラには有効約500万画素のCMOSを採用し、720pのHD動画撮影もサポートする。



OSは「BlackBerry 7」を採用しており、内蔵のWebブラウザは従来比で約45%も高速化しているという。
768Mバイトのメインメモリを搭載しており、ストレージ領域として8Gバイトのメモリも搭載。
3Gネットワークでの通信は下り最大14Mbps、上り最大5.7MbpsのFOMAハイスピードに対応する。
独自のブラックベリーインターネットサービスのほかに、spモードメールも利用できる。



「BlackBerry Bold 9900」の主な仕様

機種名  BlackBerry Bold 9900 
OS BlackBerry 7
CPU Qualcomm Snapdragon MSM8655 1.2GHz
サイズ
(幅×高さ×厚さ)
約66×115×10.5ミリ
重さ 約130グラム
連続通話時間 W-CDMA:約300分、GSM:約290分 
連続待受時間 W-CDMA:約280時間、GSM:約210時間
アウトカメラ 有効約500万画素CMOS AF対応
インカメラ
外部メモリ microSDHC(最大32Gバイト)
メインディスプレイ 約2.8インチVGA(640×480ピクセル)TFT液晶 1677万色
サブディスプレイ
主な機能 HSDPA(14Mbps)/HSUPA(5.7Mbps)、GPS/海外GPS、Wi-Fi(802.11a/b/g/n)、
Bluetooth、WORLD WING(3G+GSM) ほか
ボディカラー Charcoal Black





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ワンピース、ディズニーキャラをデザインした立体感のあるスマホ用ジャケット

2012-03-27 11:08:21 | 日記

レイ・アウトは、ミッキーマウスやトゥイーティー、ワンピースのキャラクターがデザインされたiPhone/Android用ジャケットと、ARROWS μ/ARROWS ES、そしてMEDIAS TAB N-06D用のジャケットなど、合計8点のスマホ用アクセサリー発表した。
3月30日から順次発売する。






 「iPhone 4S/4」向けでは、3Dレリーフのディズニーキャラクターが施されたシェルジャケットの「RT-DP4A」と、同じく3Dでトゥイーティーのキャラが飛び出すシェルジャケット「RT-WP4B」の2種類を用意。価格はそれぞれ2480円となっている。

また、NTTドコモの「AQUOS PHONE SH-06D」向けには、ディズニーキャラのシェルジャケット「RT-DSH06DA」(2480円)と、ワンピースのキャラがプリントされたシェルジャケット「RT-OSH06DA」(2980円)の2つをラインアップする。






 このほか、NTTドコモの「ARROWS μ F-07D」用とKDDIの「ARROWS ES IS12F」用のフラップタイプ・レザージャケット「RT-F07DLC1/B」(3980円)、Androidタブレットのドコモ「MEDIAS TAB N-06D」用フラップタイプ・レザージャケット「RT-N06DLC1/B」(3980円)、同じくN-06D用の「気泡ゼロ高光沢防指紋保護フィルム」「気泡ゼロ反射防止保護フィルム(アンチグレア)」(各1480円)なども取りそろえた。







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新iPadの高速通信に期待/EMOBILE LTE好調の理由/「W-VALUE割引」対象変更に要注意

2012-03-26 11:10:00 | 日記

春分の日があったためか、3月11日から23日までの2週間は、比較的前半にニュースが集中していた。
中でも注目度が高かったのは、16日に発売された「新しいiPad」(以下、新型iPad)のイベントだろう。
ソフトバンクモバイルからは代表取締役社長兼CEOの孫正義氏が駆けつけ、店頭でイベントを行った。
また、その前日にはイー・アクセスがLTEのサービスを開始している。
こちらも販売は好調だったようで、ユーザーの高速通信に対する期待感がうかがえる。
日曜日と祝日の間に発表されたためか、あまり大きいな話題にはなっていなかったが、19日にはウィルコムの「W-VALUE割引」の対象費目が変更になった件も、これから契約をするユーザーには影響が大きい。
ここでもう一度取り上げ、仕組みを解説していきたい。





「新しいiPad」が発売、孫氏は将来的なLTE対応に言及

3月16日に新型iPadが発売された。
Appleからの発表があったように、新型iPadはすでに世界で300万台の販売を達成している。
発売日には、新型iPadを取り扱うソフトバンクモバイルが、オープンしたばかりの「ソフトバンク銀座」で店頭セレモニーを開催。
同社代表取締役社長兼CEOの孫正義氏が登壇したほか、CMでおなじみのトリンドル玲奈さんも駆けつけイベントに花を添えた。
同店舗には最大で約70人が行列を作っていた。
イベントでは、孫氏が新型iPadのRetinaディスプレイを称賛。
「ドット数が少ないと人間の目が補正しようとする。
iPadのディスプレイはフォントもきれいなので目が疲れない」などと語った。




セレモニー開催後には、孫氏が報道陣の囲み取材に応じた。
質問は主に通信関連に集中。
新型iPadの売りの1つはLTEへの対応だが、北米やカナダ限定で日本や欧州などの周波数では利用できない。
孫氏は「積極的にやっていきたい」とLTEのサービス開始に前向きの姿勢を見せたが、新型iPadについては「アメリカのLTEで設計されている」と述べるにとどまった。
仮に既存の周波数帯でLTEを展開しても、ハードウェア的に対応はできないようだ。
900MHz帯に関してはすでにアナウンスがあったとおりで、7月25日から新型iPadでも利用可能になるという。
取材時には「速度はそんなに変わらない」と述べていた孫氏だが、実際は下り最大21MbpsのHSPA+に接続できる。
HSPA+はiPadやiPad 2が搭載していたHSDPAに比べると理論上の速度が速く、MIMOや64QAMなどの方式を採用しているためスループットも上がる可能性は高い。
900MHzの通信方式を「W-CDMA」と答えてしまった孫氏だが、どうやらHSPA+に対応する件を忘れていたようだ。
囲み取材後、広報担当があわてて訂正を入れる一幕もあった。




ド忘れは誰にでもあることなので、この発言だけをもって揚げ足取りをするつもりはないが、通信速度の向上は、RetinaディスプレイやA5X、iSightカメラなどと並ぶ新型iPadの特徴の1つ。
900MHz帯の獲得も、ソフトバンクモバイルにとっては念願だったはずだ。
その周波数帯の上で始めるサービスの通信方式や速度を間違えるのは、新端末の発表会では細かなスペックまでそらんずる孫氏らしくないと感じた。
新型iPadのRetinaディスプレイは2048×1536ピクセルというPCよりも高い解像度を持ち、これに対応したアプリやサイトの容量は結果的に以前よりも増加する可能性がある。
逆に考えると、通信速度が今までと同じだと、アプリのダウンロードやサイトの表示は遅くなってしまう。
新型iPadが高速通信サービスのLTEやHSPA+に対応したのも、こうしたバランスを考慮した上でのことだろう。
iPadの魅力を「トータルバランス」と評する孫氏だけに、本業である通信も含めての見解を披露してほしかったというのが筆者の本音だ。




なお、行列はできていたものの、新型iPadは当日であれば予約なしでも購入できた。
いくつかの量販店を回ってみた限りでは、Wi-Fi版の一部容量やカラーが品切れになっていたが、Wi-Fi+4G版は比較的余裕がある様子だった。
発売後の土日にも当日販売されていたことを確認しているので、容量やカラー、通信方式に強いこだわりがなければ、それほど待たずに入手できそうだ。



 



イー・アクセスがLTEサービスを開始、予約数も「予想以上」

新型iPad発売の前日にあたる15日には、イー・アクセスがLTEのサービスを開始した。
同社は都内の家電量販店でイベントを開催。
代表取締役会長の千本倖生氏や、代表取締役社長のエリック・ガン氏が登壇し、新サービスへの期待感を語った。
イベントには同社のCMキャラクターであるAKB48の板野友美さんも駆けつけた。




予約の状況については千本氏は「予想以上に入っている。ありがたい」、ガン氏は「新規だけでなく、既存のお客様の機種変も多い」と話していた。
あまり大々的にはうたわれていないが、既存のサービスからEMOBILE LTEに機種変更すると、5月31日までは契約解除料が1万円割引になる。
こうしたマイグレーションのための施策も、功を奏しているようだ。
実際、イベント開催時は早朝だったため客足はまばらだったが、当日はシステムの都合で契約に通常以上の時間がかかっていた。
「速い、広い、安い」(千本氏)というEMOBILE LTEの特徴が、着実にユーザーに浸透していることがうかがえる。




以前から述べているように、イー・アクセスはLTE対応スマートフォンを2012年度末までに投入する予定。
イベント終了後の囲み取材では、この件についてガン氏があらためて言及した。
端末調達にあたってはFDD-LTEが強みになるという。
2月に開催されたMobile World Congressでは「(発表された新機種の)全部がLTE中心で、TD-LTEやWiMAXは何もない」という千本氏。
こうした世界的な潮流を取り込みやすいのが、FDD-LTEの強みになるという。
エリアが十分になったからだが、LTEのデータ通信網で音声通話を行う「VoLTE」の導入も検討しているという。




一方で、同社はソフトバンクモバイルが獲得した900MHz帯を逃している。
これについての見解を求められた千本氏は「少し残念だったが、(ソフトバンクモバイルとの)点数も1点差。
700MHz帯で3枠については、可能性が大きく出たので大歓迎」と語った。
また、ガン氏によると、700MHz帯の方が国内では端末の調達もしやすくなるという。
「3社で一緒にできるので、端末の開発も早くなる」(ガン)というのが、その理由だ。
千本氏も「ドコモさん、KDDIさんと一緒になってやれば、ベンダーも色々と出てくる。端末やチップセットは3社で大きな市場になる。900MHz帯を1社でやるよりいいのでは」と述べ、今後の周波数帯獲得に意欲を示した。




ちなみに、EMOBILE LTEの速度は下り最大75Mbpsとうたわれているが、これはドコモと同様、一部のエリアに限った話であることには注意したい。
EMOBILE LTEは1.7GHzの周波数帯を使用しており、この帯域は既存サービスのDC-HSDPAと共通で合計15MHzとなる。
LTEで75Mbpsを達成するためには10MHz幅が必要だが、DC-HSDPAにすでに10MHz幅を使っている場所については帯域幅を確保できない。
そのため、DC-HSDPAエリアではLTEの速度が37.5Mbpsとなる。
逆にDC-HSDPAを5MHz幅のHSPA+にダウングレードすれば、LTEを75Mbpsでサービスできるというわけだ。
同社によると、すでに都市部ではDC-HSDPAエリアが広がっているため、HSPA+化はLTEの普及の様子を見ながら慎重に行っていくという。
LTEの75Mbps対応エリアは同社のサイトで公開されているため、契約時にあらかじめ確認しておくようにしたい。






 

ウィルコムが「W-VALUE割引」の対象を変更、“コム友”ユーザーは要注意

3月19日には、ウィルコムが「W-VALUE割引」の対象費目を4月1日から変更すると発表した。
W-VALUE割引とは端末購入に伴い、月々の通信料に対して割引を受けられるサービスのこと。
NTTドコモの「月々サポート」や、KDDIの「毎月割」、ソフトバンクモバイルの「月月割」に近い内容といえば、他社のユーザーにも理解しやすいだろう。
端末購入とセットになった割引のため、端末代が安くなるようにも思えるが、実際には毎月の料金が減額される仕組みだ。
店頭で端末が販売される際に“実質価格”という表現が使われるのは、こうした事情を正確に反映するためである。
 

 



W-VALUE割引は購入する端末によって月額490円から2900円と金額が異なるが、音声端末では月980円の割り引きが一番多い。
割り引き内容の変更は、4月1日以降にウィルコム端末をW-VALUE SELECTで購入したユーザーが対象。
3月31日までに契約したユーザーの割り引き内容には、変更はない。




このW-VALUE割引が、4月1日の契約分から音声向け料金コースの月額基本使用料や「ウィルコムあんしんサポート」には適用されなくなる。
既存契約者に関しては変更はないので安心だが、新規契約や機種変更を考えているユーザーには注意が必要だ。
影響を受けやすいのは、基本使用料だけを支払い、ウィルコム同士の24時間通話定額を利用しているユーザー。
例えば、最新モデルの「WX03A ストラップフォン」を購入し、「新ウィルコム定額プランS」を契約したとする。
基本使用料は1450円で、3月31日までは毎月980円のW-VALUE割引を受けられるため、毎月の支払いは470円。
ここに端末の割賦分が1480円上乗せされ、合計で1950円になる。
ところが、4月1日からは基本使用料にW-VALUE割引が適用されなくなり、毎月の利用金が1450円に上がってしまう。
1480円の端末の割賦代を合わせると合計は2930円だ。




もちろん、「だれとでも定額」を契約しているユーザーには大きな影響はない。
オプション料金が980円発生するため、この料金がW-VALUE割引で相殺される形となるからだ。
だれとでも定額を契約せずに他社に電話した際の通話料なども割引対象となる。
とはいえ、ウィルコムは他社に先駆けて自網内の24時間定額を実現しており、これを目的にPHSを契約しているユーザーも少なくなかった。
大学生がサークルのメンバー同士で連絡を取り合うために、ウィルコムの通話定額を活用していたというエピソードは、一時期、同社がたびたび披露していたほどだ。
W-VALUE割引の適用範囲変更が、このような利用方法に対する実質的な値上げになってしまうのは残念だ。
現在ウィルコムのPHSを自網内通話定額用にしており、かつ機種変更を考えているユーザーは、3月31日までに駆け足で端末を購入した方がいいだろう。
新規契約の場合も同様だ。




ウィルコムの広報担当は、W-VALUE割引の適用範囲変更の理由を「他社も基本料以外のご利用分からという形となっていた」と説明している。
だが、実際にはドコモの月々サポートや、KDDIの毎月割は基本使用料も割引の対象になっている。
ソフトバンクモバイルの月月割だけはホワイトプランなどの基本使用料が割り引かれないが、今回の変更でW-VALUE割引もこれに近い形となる。
ウィルコムがソフトバンクグループになったため仕組みを統一した方が分かりやすいという側面はあるものの、使い方によっては値上げになってしまうだけに、ウィルコムには独自路線を貫いてほしかった。





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