Luna calanteぼちぼち制作記 ときどきイタリア語

なんちゃってイタリア語の先生、ビーズ&樹脂アクセサリーを作っているgattinaの日記です。

Buon Natale!!

2006年12月25日 | イタリア語
クリスマスおめでとうございます!
イタリア語ではクリスマスのことをNatale(ナターレ)と言います。生まれると言う意味のnascereから来ています。
生まれたのは・・・、そうキリスト。
この時期、町のあちこちでpresepio(プレセーピオ・日本語)が見られるようになります。プレセピオとはキリスト生誕の様子を表したジオラマのようなもの。たいてい教会の中、広場、各家庭などに飾られています。
プレセピオの元々の意味はラテン語での飼い葉桶。キリストが飼い葉桶に寝かされたことからそう呼ばれたのでしょう。
このプレセピオの元になったことが起きたのは1223年。アッシジの聖フランチェスコが近郊の洞窟にその様子を再現した(人形はなしで)ところ、礼拝の最中に空のはずの飼い葉桶に一瞬幼子キリストが現れたという。
実際教会で飾られるようになったのは15~16世紀になってからで、貴族家庭にはさらに下って17世紀になってからだそうです。

そういういわれのあるものですが、様々なものがあります。たいていの場合、洞窟や馬小屋に聖家族がいる様子を表していますが、VaticanoのSan Pitro大聖堂のはその広場に大きな小屋を造って飾ります。2003年に遊びに行ったveronaではAlena(アレーナ・円形競技場)の1階の展示室で様々なプレセピオを飾ってあるのを見ました。1994年頃にGenova地方に遊びに行った時には、各教会が技を競ったプレセピオが飾られていました。電気を使い大きなジオラマの中に農村の様子が再現され、日が昇れば畑を耕したりウシが荷車を引いたりと人形が働きはじめ、夜になると大きな流れ星が聖家族の上に輝き、そこだけライトアップされ、天使が周りを囲み、羊飼いが集まってくるというものや、水を使って立体的に動くように作られたものなどびっくりするものもたくさんありました。

最近では(元々あるのかもしれませんが)、人形ではなく人々がその様子を再現するということをする
もあります。(他の写真はこちら)

飾り始めるのは12月8日、聖母マリア御懐妊の祝日だそうで、幼子キリストだけを飾らないで置きます。幼子キリストを飾るのは24日の深夜ミサが終わってから。宗派にも寄りますがカトリック系の深夜ミサでは礼拝の最中に飼い葉桶の中に幼子キリストが現れるようにしてあります。


それに反してクリスマスツリーはもみの木にかがやくたくさんの美しい星を見たマルティン・ルターが始めたという説があります。
そしてどちらにせよクリスマスは家族と静かに過ごす日です。mammaは腕をふるって家族のためにごちそうを用意しています。
サンタクロース(Babbo Natale)が赤い服を着るようになったのはコカコーラの宣伝からですが、子供たちはバッボ ナターレを心待ちにしています。そして大人たちも・・。

みなさんはどんなクリスマスをお過ごしですか?
Buon Natale a tutti!!