【ソウル13日聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は13日、日本で4日から北朝鮮関連船舶を対象とする貨物検査特別措置法が施行されたことと関連し「もし日本が公海上でわれわれの船舶に少しでも触れれば、即時に軍隊の無慈悲な報復打撃を免れないだろう」と威嚇した。朝鮮中央通信が報じた。
労働新聞は個人筆名の論評で、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)に巨額の債権を持つ整理回収機構に対し、朝鮮総連中央本部の強制執行は可能とする判断を最高裁が下したことにも触れながら、「わが共和国(北朝鮮)の自主権に対する乱暴な侵害行為であり、われわれに対する露骨な政治、軍事的挑発」だと主張した。
また、報復打撃は世紀をまたいで続く日本のすべての罪悪を総決算するだろうと強調した。
自称「平和団体」は総連前に集結して「人間の環」で囲まないのだろうか。沖縄の在日米軍基地も「日本国民の反対運動などがあれば、日米同盟を破棄して、直ちに無慈悲な打撃を与える」とでも言えばいい。所詮はアメリカ、イザとなればヤルんだろうし(笑)。
まあ、これも日本の政治状況の混乱を見て発している「脅し」である。これに対して無視することはともかく、本当に「船舶の検査をしない」ようなことになれば、日本はもうお仕舞いだ。みんなで「奴隷の平和」をありがたくいただくしかない。
ところで、金正日の余命が3年という報道があった。いよいよ「何か」が動く気配だ。専門家がいろいろ言っているが、要するに支那共産党が「金一族の独裁」を嫌っているということは間違いなさそうである。何かと邪魔臭いんだろう。そこにアメリカとの駆け引きにおいて「韓国が統一しない北朝鮮のあり方」が模索されていたはずだ。それはもうひとつしかない。支那による保護、及び、解放、北朝鮮自治区だ。
日本人拉致被害者は金正日の命令だった。つまり、新たな北朝鮮の自治における管理組織による全員救出、即時解放・・・とはいえ、それをするのは支那の人民解放軍、あるいは武装警察や特殊部隊となる。米軍、韓国軍、自衛隊は後方的支援で駆り出されるが、あくまでも主導権は支那共産党になるのだろう。日本は決定的に支那共産党に頭が上がらなくなる。拉致被害者を取り返してくれたのは支那共産党、その野戦部隊の日本支部隊長は評価されるのかもしれない。そして、日本人は誰も逆らえない。何もできなかったからだ。
それに、そんなにスムーズに運ぶとも思えない。中東の問題もある。連鎖反応はある。どこかの国の友愛総理が「東アジア共同体」などと阿呆なことを言っていたが、それどころではなく、まさに「東アジア危機」から、また、世界が動くのかもしれぬ。そのとき日本は日本として何が言えて、何が出来るのか。そのとき、日本の政権がコレならどうなるのか。民主党の沖縄ビジョンでは米軍基地をどけて、武力を具備した傭兵などからなる「国際的な警察部隊」を置くらしいが、それは実質、支那人民解放軍の部隊となろう。
ならば、米海兵隊が懐かしく感じるほどの治安の乱れは覚悟した方がよさそうだ。そのとき、日本はアメリカに言うほど支那には言えない。通じる相手でもない。もはや、独立国として主権国家として扱ってくれるのかどうかも怪しい。
いま、日本に対して、ある意味、マトモに「無慈悲な報復打撃があるぞ!」と脅してくれる国は北朝鮮だけなのかもしれない。
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