「野菊」
石森延男作詞・下総皖一作曲
遠い山から 吹いて来る
こ寒い風に ゆれながら
けだかく きよくにおう花
きれいな野菊 うすむらさきよ
秋の日ざしを あびてとぶ
とんぼをかろく 休ませて
しずかに咲いた 野べの花
やさしい野菊 うすむらさきよ
しもがおりても まけないで
野原や山に むれて咲き
秋のなごりを おしむ花
あかるい野菊 うすむらさきよ
埼玉県大利根町出身の作曲家下總皖一43歳の時の作品、
作詞は石森延男。昭和17年「初等科音楽一」の歌だそうです。
秋の日ざしをいっぱいに浴びて咲いている野菊の群れ。
清楚で気品のある野菊の姿が目に浮かびますね。
作詞も作曲も共に素晴らしい作品です。
大利根町の中川の橋を渡る時人々から今も愛されている
この美しい「野菊」のメロディが流れてきます。