夏は来ぬ 佐々木信綱作詞・小山作之助作曲 卯(う)の花の 匂う垣根に 時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて 忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ さみだれの そそぐ山田に 早乙女(さおとめ)が 裳裾(もすそ)ぬらして 玉苗(たまなえ)植うる 夏は来ぬ 橘(たちばな)の 薫るのきばの 窓近く 蛍飛びかい おこたり諌(いさ)むる 夏は来ぬ 楝(おうち)ちる 川べの宿の 門(かど)遠く 水鶏(くいな)声して 夕月すずしき 夏は来ぬ 五月(さつき)やみ 蛍飛びかい 水鶏(くいな)鳴き 卯の花咲きて 早苗(さなえ)植えわたす 夏は来ぬ
ウノハナ(卯の花)はアジサイ科の落葉低木で「ウツギ」(空木)の別名。茎が中空のため空木(うつぎ)と呼ばれる。
「卯の花」の名は空木の花の意、
または卯月(旧暦4月)に咲く花の意ともいう。
北海道から九州まで広く分布
樹高は2-4mになり、花期は5-7月。枝先に円錐花序をつけ、多くの白い花を咲かせる。
いよいよ暑くなって来ましたね。
そこでそろそろこの歌が似合う頃となりました。
曲が先に出来ていて、詩を後から付けたようですが
さすが国文学者の佐々木信綱の作詞だけあって
難解です。
でもメロディーがいいので楽しく歌えます。
皆さんもどうぞ歌ってみて下さい。