小野道風と云えば平安時代の代表的な書家として知られていますね。
ある時、道風が池のほとりを散歩していると、蛙が柳の虫を取ろうとして
何度も何度も飛び上るのを目にしました。
何度も何度も失敗しては繰り返し飛びついていた蛙は、ついに柳に
飛びつくことに成功します。
それを見た道風はこう思ったそうです。
「何事もあきらめないで努力を続ければ必ず目的を達することができる」と。
蛙に学んだ道風は発奮努力して学問書道に精進し
ついに大成功を収めた、と云われています。
この話を加藤省吾が作詞し、これに海沼實が曲をつけたのが
童謡「道風さん」です。
蛙が一番元気なこの季節にどうぞ歌ってみて下さい
「道風さん」
作詞 加藤省吾 作曲 海沼 實
♪
雨傘まわして 道風さん
お池のほとりに 来かかると
しだれ柳の 木の下で
蛙が一ぴき とんでいる とんでいる
♪
一ぺんとんだが 池の中
にへんとんでも 池の中
それでも蛙は 元気よく
柳の小枝へ とびあがる とびあがる
♪
道風さんは いつまでも
まあるいおめめで ながめてた
雨々ふるな 風吹くな
蛙よとべとべ もっととべ もっととべ
♪
かわいい蛙 雨がえる
とうとう柳に とびついた
おひざを ぽんとうって道風さん
ゆっくり歩いて 行きました 行きました