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      ~ティガミの直球ブログ~

高校大パニック (100%ネタバレしてます スルーしてくださいね)

2008-07-04 01:41:08 | 映画


石井聰亙監督 「高校大パニック」

おもろい。
ツタヤで やっとこ見っけて 今。

なんだ すごいぞ。
1978年作品か 同い年ね サンキュ。
さて感想。

数字をぶつぶつ言いながら歩き回る男子高校生 
校舎の屋上 立ち止まった。
カウントがとまる。
そのまま飛び降りた。

この映画 実によくできてると思う。
フレッシュさと巧妙さ
無骨なかんじが良い B級な匂いというか。

城野の汗が印象的 
ハラのなかにあるものが溢れて こんな事件を起こし
銃を乱発するわけだけど 全身全霊で叫んでるのが見てとれる汗
発散するパワーと喉の渇き
もう どこにもいけないとわかっている どどのつまりの汗
ほかに出てくるみんなも汗をかいている

スピード感もあり さくさく進む
銃を持ってたてこもった学校 だから 周りから隔離された世界になる
そんな感じで話が進むんかなぁと思ったとき
その学校を客観として観てる 
近所の野次馬(泉谷しげるのタオルしばきに注目)や
教育が悪いと組織の人たちが演説したり
あの世界だけを浮かびあげないとこがうまい。

城野が いろんなことに迷いながら 叫ぶ。

迷うのに 行動を起こすので
常軌を逸脱してる
関係ない子たちが 巻き添えくったりもしてる。

浅野 温子がいい!
透明感とミステリアス感 美しい!
喉の渇きを潤そうと 水道で カラダいっぱい水をあびる
開いた胸 そこに 城野の目線
思春期だよ そうじゃん やっぱりね。
誤射で 浅野温子は倒れてしまうんだけど
城野は シャツを脱がして 弾丸の痕にふれる
あのときに 見た 白い肌
だけど 今は 血まみれ。
そんなこと 感じた。

城野が捕まった そして叫ぶ
「放してくれよぉ 来年 受験があんだよぉ」

鬱積したものが 爆発する映画
それがなされた後 何が残るんやろう
城野に 痛みを感じるし
お父ちゃん お母ちゃんの悲しむも素直に残る。

この作品
もともと 石井監督自身の作品を劇場用にリメイクしたもの。

もともとのん 観てないからわかんないけど
親目線でもなく 教師目線でもなく
城野を肯定する目線だけでもなく 
物語は物語として だけども 
その痛みのなかに何かがあるんだなぁ

その痛みが 私に引っかかった作品になりました。

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