ミハイル=バフチン 「小説の言葉」
小説とはいかなる言語芸術か?
創造的な言語使用の本質とは?
これらの問いに真摯に答えるロシアの巨人バフチンの本著は、批評理論や社会言語学に興味をもたれるかたに是非一読を進めたい一冊である。
小説の言葉を、社会的・イデオロギー的に異なる諸言語(ラズノレーチェ)の相互照応関係(オーケストレーション/管弦楽化)と捉え、古代・中世から近現代に至る小説的言説の発展を言語の持つ統一への求心力と多様性への遠心力の相互作用と捉えるバフチンの視座は、現代に於いてなおその評価を高めつつある。
新書判文庫にして400P弱と中々の分量だが、非常に読み応えのある内容である。
小説とはいかなる言語芸術か?
創造的な言語使用の本質とは?
これらの問いに真摯に答えるロシアの巨人バフチンの本著は、批評理論や社会言語学に興味をもたれるかたに是非一読を進めたい一冊である。
小説の言葉を、社会的・イデオロギー的に異なる諸言語(ラズノレーチェ)の相互照応関係(オーケストレーション/管弦楽化)と捉え、古代・中世から近現代に至る小説的言説の発展を言語の持つ統一への求心力と多様性への遠心力の相互作用と捉えるバフチンの視座は、現代に於いてなおその評価を高めつつある。
新書判文庫にして400P弱と中々の分量だが、非常に読み応えのある内容である。