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読書の合間に~映画・SF~

2005-09-27 00:02:16 | Weblog
「イノセンス」

監督:押井守

先日紹介したディープブルーが自然の映像美の極致だとするなら、イノセンスは人工の映像美の一つの極北と言える作品でしょう。
アニメーションと言う人工的な手法によって描かれた、都市、機械、そしてこの作品のテーマにもなっている人形。その美しさはまさに圧倒的。
甲殻機動隊で一世を風靡した押井守監督の描く世界。ひたすらにハードで、どこか影のある世界。もはやそれは世界としか形容しようのないリアリティと存在感を伴って、見るものをひきつけます。

舞台は、近未来の日本。
魂を持たないはずの人形、アンドロイドが次々とプログラムの制御を逃れ暴走する事件が発生。
自らの身体の大部分を機械化した公安所属のバトゥは、その事件の謎を追う中で、人間・機械化された人間・人形、その不確かな境界線の揺らぎに襲われる。
人は何故自らに似た存在を作り出すのか、魂を持たない人の似姿は人ではないのか、一体人間とは何か、そんな問いを抱えながら、次第に明らかになる事件の真相。そこで彼が見たものとは……。


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