プロフェッサー戸田研究所

G-TRIBE代表
国際A級ライダー戸田隆の個人的研究発表

筑波攻略2

2009-05-11 | Weblog
以外と見てくれている人が多いようで、続きを早くと言われてまして…

やっと第2弾です。

本来サーキット攻略は第1コーナーからやるものなんですが、つい気になった事を書いちゃったもので、変な順番になってしまいました。

それでは本題に入りますよー

1コーナー立ち上がりからS字の一つ目に向かう時。距離が中途半端なんですね。しかも右から左に切り替えないといけないわけで…
だから1コーナーを気持ちよく立ち上がりながら、さらに次の左に備えて、ラインを右に振ると、いつまでもバイクが右にバンクしたままになってしまいます。
そこから急いで左バンクに切り返しても、スピードも乗せてしまっているので、すぐにはラインに乗りません。

結果的に一つ目のクリップで一番バンクしてしまいます。もう解ってしまった人もいるのでは?

当然、次の右に切り返しても、やっぱり右のクリップでバイクが深くバンクしてしまうので、せっかくスピードを乗せても1ヘアピンのブレーキングで奥まで頑張れません。

それに加えて、路面についてるバンクの切り替えとバイクのバンクの切り返しがズレてしまうため危険でもあります。まずはこれを理解して改善しないと、レースの予選や決勝でブレーキポイントだけを速い人の真似をしてしまうと、握りゴケする可能性が高くなってしまうわけです。

ではどうするか?

1コーナー立ち上がりを、なるべくアウトへ膨らまない(2/3くらいまで)。
気持ちよく立ち上がりたいところを押さえて、加速はしつつ直ぐ様左に切り返します。フロントの荷重が抜けているのでしっかりライダーが前にいくのを忘れないで。切り返しポイントを出来るだけ1コーナーよりに設定したら浅いバンクでS字に向けて加速します。
そうすると浅いバンクのままクリップに付けるので、また早い切り返しで次の右に向かいます。

これだと路面のバンクとも合ってくるので、ほとんど直立でブレーキングができるようになり、結果的に1ヘアピンの奥に向けて突っ込んでいけます。

この時、路面のバンクの切り替えポイントにある路面のうねりも、しっかり把握して荷重の掛かるところと抜けるところを上手く使ってマシンをコントロールできれば(このあたりは次回)バッチリ攻略できます。