日宋貿易の港大輪田泊をゆく

福原京の次は大輪田泊（おおわだのとまり）を訪ねてみました。

今回はＪＲ兵庫駅からのスタートです。国道２号線を超えて兵庫

大仏でおなじみの能福寺を目指しました。

いらっしゃいました。やはり目立ちますね、高さ１１メートル、奈

良・鎌倉の大仏様と並んで日本３大佛の一つです。

能福寺は平清盛が出家したと伝わるお寺です。「平家物語」では

京で没した清盛の遺骨を、この寺の住職がこの地に持ち帰った

とされています。境内には平清盛廟がありますが遺骨の行方は

定かではありません。

江戸時代の幕府の命令を掲げた「札場の辻」跡を曲がって２号

線に出ると・・・

七宮神社があります。

清盛が人工島「経ヶ島」を築くために、塩槌山を崩した際に、神

の怒りにふれぬよう七宮神社を建立し港の安全を祈願したと伝

えられています。

さてここから南に下ります。

新川運河の築島水門に出ました。

この水門の手前にあるのが築島寺です。境内には経ヶ島を築

造する際にすすんで人柱になった松王丸の供養塔があります。

１７歳だったそうです(-.-)

近くには古代大輪田泊の石椋（いわくら）が置かれていました。

石椋とは防波堤や突堤の基礎といった港湾施設。この４ｔの巨石

は大輪田泊の石椋の石材と推定されています。

さて、水門の南側にはＫＯＢＥ de 清盛 ２０１２ 歴史館があります。

清盛隊の祇園さんと清盛ファミリーの男性二人が応対されてまし

た。

ここには入らず先を急ぎます。

運河にかかる入江橋に清盛様がいらっしゃいました。

運河沿いにキャナルプロムナードをすすみます。

ようやく清盛塚にやってきました。

清盛塚と呼ばれる高さ８．５mの石造十三重塔は兵庫県の重要

文化財に指定されています。かつては平清盛の墓所であると考

えられていましたが、大正１２年に市電の道路拡張工事のため

の移転工事の際に調査した結果、墳墓でないことが確認されま

した。昭和になって石塔の横には平清盛像が建てられました。

兵庫運河にかかる清盛橋を渡ると、薬仙寺があります。

萱の御所は平清盛が後白河法皇を幽閉した場所と伝えられてい

ます。運河の拡張工事に伴い寺内に移されました。

兵庫と神戸の工業高校を右手に見て下るとゴールの和田神社が

見えてきます。

和田神社には平清盛が大輪田泊修築の際に、事業の無事と兵

庫の地の繁栄を祈願して安芸の国厳島神社より弁財天を勧請

したといわれています。

２時間半の散策が終了しました。今回紹介した他にも見所の多

い地域です。是非行ってみてください(^0^)/

地下鉄に乗ってバイです。