一年に一度の聖地巡礼(の予定)のナゴヤ球場へウエスタン・リーグ公式戦を観戦してきました。ここ数年、一軍と一緒に成績が良くなかったドラゴンズ二軍ですが、今年は5月5日時点で2位のタイガースに4ゲーム差を付けて首位に立っています。二軍は昨年まで4年連続で最下位争いしていました。一軍も3年連続ですが。やっぱり、二軍が元気ですと一軍も元気、一軍が元気だと二軍も元気です。また、4日まで開催されていた社会人野球のベーブルース杯に6年ぶりに優勝もしています。
渋滞は心配なかったのですが、唯一天気が心配だったのですが、試合開始前からポツリポツリ。試合開始とともに本格的に降り出してしまいました。
試合の方はタイガースに3点をリードされた5回に古本選手の2ランホームランとタイガース中谷選手の落球によるタイムリーエラーで3点を返し試合を振り出しに戻しましたが、二番手ピッチャー山本選手が上本選手に2ランホームランを浴び7回降雨コールドでタイガースが勝利しました。
阪神0012002|5
中日0000300|3(7回降雨コールド)
でも、まあ、その夜は東京ドームで一軍が連敗ストップする好ゲームをテレビで観られましたので、充分満足した一日でございます。
実際、今年は大野選手、浅尾選手、岩瀬選手、森野選手が一軍離脱中。これらの選手が活躍してのウエスタン・リーグ首位という訳ではありません。
二軍は育成または調子を崩した一軍メンバーの調整の場であって、勝敗は二の次という風潮が日本のプロ野球にはあります。しかし、今年から就任した小笠原道大二軍監督が「選手の自主性を尊重しながらも、勝利につながるプレーをすることが一軍への近道だ」と二軍での方針を明確に示したことで、選手がただ単に数字を追いかけるのではなく、どうすれば勝利に貢献できるのかを考えるようになったそうです。また、「どれだけ強い気持ちを持てるか。選手たちには泥臭くやって欲しい」とのことです。
私も同じに考えます。いくら二軍であってもプロはプロ。お金を取って試合を見せるのですし、ファンは応援するチーム、選手が勝つ試合が見たいものです。やっぱり、勝負にこだわって欲しいですし、二軍でチームを勝利に導ける、貢献できるような選手でなければ、一軍で勝利に貢献できる活躍は出来ないでしょうから。
そういう意味ではタイガースの掛布雅之二軍監督は「君たちは一軍の戦力なんだよ。二軍じゃない」とも言い、ファンの目が選手を育てるとも言います。
この小笠原監督、掛布監督が目指している二軍の姿には共通のようなものがあるような気がします。
自分の打率が下がっても進塁打をしっかり決めたり、勝ち星やセーブがつかなくても登板した場面では相手を抑えたり。いつ一軍に呼ばれても、求められたプレーで応えられるようにしておくこと。一軍で実績があり、二軍で調整と言っても、また上がれるチャンスはあるだろうという甘さではなく、結果を残さなければ誰かに取って代わられるという危機感が必要です。そういう必死さが今年はあるような気がします。
一軍と二軍の成績は関係ないかもしれませんが、強い二軍があるということは、選手一人ひとりが良い状態になっていることであり、元気がある証拠です。それは、少なからずも一軍選手には、いい意味でプレッシャーになっていると思えます。ベテラン選手が引退し、世代交代となったドラゴンズですが、ここまでは上手く回っています。
4年ぶりにAクラス入りできるかどうか。それはさらなる二軍の活躍次第であると言っても過言ではないと考えます。
活気のある、強い二軍戦だったら、また観に行きたいと思います。そういう二軍であり続けて欲しいです。