愛知大会は愛工大名電高が2年連続、東邦高は2年ぶりの決勝。愛工大名電高は2013年以来3年ぶり、東邦高は2014年以来2年ぶり・春夏連続甲子園を目指します。
愛知県内の高校野球をリードしてきた私学4強の2チームの対戦ですから、見逃せません。
東邦高は序盤に愛工大名電高のエース・藤村選手を攻略。初回にタイムリー2ベースで先制、二回には2ラン3-0とリード。四回には2アウト満塁から押し出しフォアボールで4点目を追加、中盤の六回にも2アウト満塁からタイムリーヒットで2点を追加して、さらに点差を広げます。
守っては、準決勝で9奪三振で完封したドラフト上位候補の藤嶋選手が7本のヒットを打たれたものの、2失点で完投。得点圏にランナーが進むと、ギアを一段階上げた、力のこもったピッチングで、七回のノーアウト満塁のピンチでは後続を二者連続三振とライトフライに打ち取り、マウンド上で吠えました。
愛工大名電高は準決勝で10奪三振完投の藤村選手が序盤につかまり苦しい展開となり、試合中盤にリードを広げられ、3年ぶりの夏の甲子園出場はならず、春夏連続出場を狙う東邦高が年ぶり17度目の夏の甲子園出場を決めました。
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東邦 12010210x|7
愛工大名電高の吹奏楽部は60年近くの歴史を持ち、これまで全日本吹奏楽コンクールに全国最多の37回出場。そして金賞受賞は16回という全国屈指の吹奏楽部です。
東邦高の吹奏楽部は1929年に「健児音楽隊」として創部された90年以上の伝統を持ち、東海地区や愛知県内のコンテストで多くの金賞を受賞している実力を持っています。
野球が強く、吹奏楽も強いとなると、もう、甲子園に行くのが当然というような高校です。
さて、東邦高の応援スタイルと言えば、業界(?)でも有名です。野球部の控え部員たちのリクエストで人気が高いプロ野球千葉ロッテマリーンズの応援曲を取り込み、「ロッテ応援団も驚く、東邦高校のロッテ尽くし応援」として、動画投稿サイトでも紹介されています。しかも、千葉ロッテ応援団のお墨付きだそうで、理由は「本家よりもカッコいい」と言ったとか。
なお、今年は新曲「エリーゼのために」を導入。これは長打が出た時に演奏されるそうです。
ちなみに、ブラスバンド応援がない時は「野球部マネがひとり吹く、渾身のトランペット」として、野球部三年生女子マネジャーが自らトランペットを吹いて応援を盛り上げているそうです。
6月18日に沖縄から始まった、一ヶ月半の長かった県大会も、今日、いよいよ大阪と神奈川の決勝で終わり、49代表が決まります。