バスは列車とは違って、かならずすべての停留所に止まるわけではありません。バスには、「降車ボタン」というもの設置されており、それを押さないと次の停留所で降りる権利を失ってしまいます。
どこからどう見ても、気の弱そうな私は、「押していいものかどうか?」と常に緊張したまま乗車しています。
私が子どものころには、降車ボタンを押すと、「チン!」というベルの音だったような気がします。そのあと、「プー!」という電子音のブザーに変わり、「ピンポーン!」という音に変わっていったように思います。これらがどう変わったかは、あくまでも私の勝手な記憶ですし、まだ、使われているバスがあると思います。
これらの降車ボタンを押しますと、ボタンの上側が点灯し、「次とまります」などの文字が表示され、降車ボタンが押されているかどうかが一目で分かるようになっていました。それが、いつの間にかなくなり、バスの前方に、「次とまります」と大きく表示されるようになってきていると思います。
それでは次が終点の場合、この降車ボタンは押したほうがいいのか?あるいは押さないほうがいいのか?どちらなのでしょうか?
たまたまですが、2020年の秋ごろに地元のコミュニティーバスの最終便の終点まで数回乗る機会がありました。私は、問答無用に押していましたが、考えてみれば、そこまで乗車していれば、次は終点だから降りるのは当たり前だということもあり、押さなくてもいいのかもしれません。
バス会社は、「押さないことで問題があるということはありません」「終点に到着した際は、お客様がいる、いないに関わらず、一旦前後のドアを開放して、同時にミラー確認をはじめ、車内を点検し、お客様が車内に残っていないかの確認を行います」とのことだそうです。
ただし、終点で運行が終わらない路線もあります。路線が環状になっている場合、終点になっても起点のバス停へ戻っていくことが多いのです。その場合、終点だと思って降車ボタンを押さずにいると、そのままとおり過ぎていってしまったという可能性もありますので、注意が必要です。
さて、降車ボタンを押すと何らかの合図がありますが、「次とまります」という音声は流れることはなさそうですが、この、「次とまります」と案内が流れるのが、長野県松本市に本社のあるアルピコ交通がダイドードリンコとコラボレーションした、ドリンク自販機「路線バスラッピング自動販売機」です。
ということで、新企画「信州の変わった自動販売機を紹介します」です。
しゃべる自動販売機はいろいろありますが、この自動販売機では販売ボタンを押すと、「次とまります」と音声が流れます。また、お金を投入したときや商品が出るときに、「本日はアルピコ交通をご利用いただきありがとうございます。まもなく、新宿、新宿でございます」「ご乗車ありがとうございました。どなた様もお降りの際、落とし物お忘れ物のないようお気を付けください」などのアルピコ交通のバス車内アナウンスが流れます。
この自動販売機は、アルピコ交通の創業100+1周年記念でアルピコ交通のバスデザインにラッピングした特別自販機であり、JR松本駅前の松本バスターミナルの窓口と3番乗り場、上高地線・森口駅、新島々駅になどに設置されています(2021年5月時点)。
(わざわざ新島々駅まで行ってきました)
ただ、面白いからといって、たくさん買っても飲みきれませんので、こちらも注意したほうがいいです。
今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。
今日がみなさんにとって、穏やかで優しい一日になりますように。そして、今日みなさんが、ふと笑顔になる瞬間、笑顔で過ごせるときがありますように。
どうぞ、お元気お過ごしください。また、明日、ここで、お会いしましょう。