9月15日に投開票が行われた長野市議選で当選した39人の議員の当選証書付与式が9月18日に行われました。
付与式には代理人でも出席できるのですが、トップ当選を果たした覆面レスラーのグレート無茶議員(本名・竹内敏之)は、マスク姿で訪れ、別室で市職員が運転免許証と照らして素顔を確認してから、覆面を着用して証書を受け取りました。
新議員による4年の任期は2019年10月1日から始まっています。
無茶議員は「マスクを着けて活動してきた私に投票してくれた」と、覆面スタイルでの議会活動を要望していましたが、「品位に欠ける」など否定的な意見もあり、どのような活動(外観面ですが)になるかも注目されていました。
過去に覆面レスラーの地方議員は、2003年の岩手県議ザ・グレート・サスケ選手(みちのくプロレス)、2012年に大阪府和泉市議スペル・デルフィン選手(海鮮プロレス)、2013年に大分市議スカルリーパー・エイジ選手(プロレスリングFTO)が誕生しています。こうした「先輩」たちと連絡を取り合うなかで、「目は開けた方がいい」とのアドバイスを受けたそうです。
また、無茶議員が所属する最大会派「新友会」幹部らとの事前協議で「覆面の目の部分を開けたほうがいい」との提案を受け、急きょ新マスクを発注し、直前の9月30日に届いたというマスク姿で会派の会議などに出席しました。目元の表情が分かるように改良され、本人確認が可能になり、会派として容認されました。
その後、新友会会長の三井経光議員が各会派代表者会議で意見を求めたところ、反対意見はなく、10月8日から始まる臨時議会からマスクを希望どおり着けて出席しています。
無茶議員は「覆面の話題をきっかけに、若い人が議会に関心を持つよう仕掛けていきたい」「トップ当選したが、これからは(議員としての)結果で勝負しなければいけない。児童虐待防止条例の成立などに取り組みたい」と意欲を見せました。
ちなみに、長野市議会の議員ではありませんが、日本のどこかのマイボトル禁止市議会ではなんと10月に約半数の議員10名が800万円かけて9日間の海外視察に行くそうです。海外視察を行う市議会は、全国でも珍しいく、ヨーロッパ方面を訪れるようです。
フィンランド:ネウボラ施設、教育施設
フランス:卸売市場、観光政策
ドイツ:公共交通、航空機騒音対策
再来年にはもう半数の議員が海外視察し、計1600万円の税金が使われることになります。1人80万円の計算です。しかも、9日間で3ヵ国も回るという短期間で何を得られるのかは疑問ではあります。
こちらの方が、よほど覆面で隠されていると思うのは考えすぎでしょうか。
見た目ではなく、その後の行動が大事だと思います。
長野市は台風19号により、大きな被害を受けました。
(グレート無茶議員の公式Twitterより)
こういう時にこそ、市議会および議員の行動の在り方が問われるものです。
がんばろう信州。