コント「面接」 2016年作成 未上演作品
中小企業の採用面接。社長と総務課長が座っている。
社長 次の人、呼びたまえ
課長 はい。次の方、どうぞ。
若い男が入ってくる。頭には被り物(中国の笑っている顔の大きいヤツ)を被っている。
青木 失礼します。
総務課長は入ってきた男を見てギョッとする。社長は平然としている。
課長 ・・・。まぁ、お掛け下さい。
青木 はい、失礼します!(元気よく)
課長 えっと・・・(ちょっと動揺している)、まずは、お名前をお願いします。
青木 はい!青木一郎です。生年月日は8月22日。タモリと一緒です。
趣味はバイク。って言っても、専ら鑑賞するのが好きで、乗れないんですけどね。
ツーリングとかマジあり得ないです。
課長 あのね、君、いらない情報多すぎでしょ。
社長 私の生年月日は1月29日。キャリーぱみゅぱみゅと一緒だ。
課長 社長まで何を言ってるんですか!って言うか、
(青木に)あなたね、ここは面接会場ですよ。
さっきから被っている、そのお面みたいなもの、早く取ってください。
青木 あ、これ、自分の顔なんで。お面とか被り物じゃないんですよ。
だから、取ったりとか出来ないんですよ。すいません。
課長 そんな訳ないだろう!どう見たって、中国の被り物じゃないか!!
青木 そう言われても・・・。困ったなぁ~。(あまり困っている感じじゃなく、軽く言う)
課長 何言ってんだよ、とんだ茶番だ!(ガサガサと履歴書を探し、見つけて驚く)はっ!
履歴書の写真もこのままだ・・・・・。誰だよ、こんなヤツ面接まで上げたの!!
社長 それは私だ!
課長 社長!なぜですか!
社長 この顔はひとつの特技だと思ってね。
課長 特技!?
社長 いかなる時も顔色を変えず、ポーカーフェイス。君にそんなこと出来るかね?
課長 いや、それは・・・・。
社長 見たまえ、彼を。さっきから君に何度怒鳴られようと顔色一つ変えないじゃないか。
課長 それは、あれはお面だからで・・・・。
青木 ありがとうございます!超・嬉しいっス。
自分、今までそんなこと言ってもらえたことないんで、なんか、
この会社で上手くやっていけそうです!
社長 ふむふむ、そうかそうか。
課長 おい!まだ、採用した訳じゃないんだぞ。社長も納得しないで下さいよ~。
俺、こんな特殊な新人嫌だよ~(泣)
社長 せっかくだから、志望の動機を聞こうかな。
課長 “せっかく”ってなんですか。面接なんだから当たり前じゃないですか。
青木 はい!御社に入社を希望致しましたのは、
御社のキャッチコピー『人・空・地域の未来へ』を見た時、
なんて斬新なんだろう!何をしたい会社なのか見当も付かない!
と思い、強く惹かれたからです。この曖昧さ。
自分にピッタリの会社に違いないと思い、本日お伺いしました。
課長 ・・・と言うことは、我が社の企業概要などは、全く調べてない、と言う事、かな?
青木 はい!ハッキリ言ってそういう事ですね。
課長 そうですか。ハイ。ん~、じゃぁ、まぁ、いいかな~。
(関わるとメンドクサイから終わりたい)
社長 君、何かアピールポイントはあるかね?
課長 社長!(もう、いいじゃないですか、という感じ)
青木 はい!勿論あります!竹中直人の『笑いながら怒る人』が出来ます!
(やってみる)「てめ~、バカ野郎、俺を怒らせたらただじゃ済まないんだからな」
(と、首を横にカクカク動かしてお面を揺らしながら言う)こんな感じです。
社長 はっはっは。素晴らしいねぇ!!私は好きだな~。
青木 ありがとうございます!
課長 はい。(呆れて)じゃぁね、これで面接は終わりですから。
最後に社長から何かありますか?
社長 では、私から最後にひとつ質問。私が不倫していたらどうするかね?
課長 何の話ですか!?
青木 全然OKです。問題ありません。
課長 その答えもどうかと思うが。
社長 この情報、『文春』・・いや『センテンス・スプリング』に売りつけるかね?
くっくっくっ(自分でウケる)
課長 あえての言い直し!それ、言いたいだけですよね?
青木 いや~、そんなことしませんよ。
課長 真に受けるな!ネタの価値ないんだから!!
社長 では、その相手が、この小野寺課長の奥さんだったらどうする?
課長 社長!何言ってるんですか!
青木 絶対に小野寺課長には話しません。
社長 そうだ、それは鉄則だ。他には。
青木 一応別の噂も流しておきます。
社長 ほぅ、噂と言うと?
青木 課長が『平日は残業。休みはゴルフ三昧。たまに早く帰れても飲み歩き、
家にはほとんど居ない』。
課長 なぜ、そんな噂を・・・・。
青木 奥さんが愛想を付かした理由付けに。
社長 ほぉっほぉっほぉっ。なかなかいいね、君。自業自得。
ケンカ『両成敗』ってとこか(笑)
よし、君、採用決定!!
課長 絶対、不採用ですっっっ!!!
中小企業の採用面接。社長と総務課長が座っている。
社長 次の人、呼びたまえ
課長 はい。次の方、どうぞ。
若い男が入ってくる。頭には被り物(中国の笑っている顔の大きいヤツ)を被っている。
青木 失礼します。
総務課長は入ってきた男を見てギョッとする。社長は平然としている。
課長 ・・・。まぁ、お掛け下さい。
青木 はい、失礼します!(元気よく)
課長 えっと・・・(ちょっと動揺している)、まずは、お名前をお願いします。
青木 はい!青木一郎です。生年月日は8月22日。タモリと一緒です。
趣味はバイク。って言っても、専ら鑑賞するのが好きで、乗れないんですけどね。
ツーリングとかマジあり得ないです。
課長 あのね、君、いらない情報多すぎでしょ。
社長 私の生年月日は1月29日。キャリーぱみゅぱみゅと一緒だ。
課長 社長まで何を言ってるんですか!って言うか、
(青木に)あなたね、ここは面接会場ですよ。
さっきから被っている、そのお面みたいなもの、早く取ってください。
青木 あ、これ、自分の顔なんで。お面とか被り物じゃないんですよ。
だから、取ったりとか出来ないんですよ。すいません。
課長 そんな訳ないだろう!どう見たって、中国の被り物じゃないか!!
青木 そう言われても・・・。困ったなぁ~。(あまり困っている感じじゃなく、軽く言う)
課長 何言ってんだよ、とんだ茶番だ!(ガサガサと履歴書を探し、見つけて驚く)はっ!
履歴書の写真もこのままだ・・・・・。誰だよ、こんなヤツ面接まで上げたの!!
社長 それは私だ!
課長 社長!なぜですか!
社長 この顔はひとつの特技だと思ってね。
課長 特技!?
社長 いかなる時も顔色を変えず、ポーカーフェイス。君にそんなこと出来るかね?
課長 いや、それは・・・・。
社長 見たまえ、彼を。さっきから君に何度怒鳴られようと顔色一つ変えないじゃないか。
課長 それは、あれはお面だからで・・・・。
青木 ありがとうございます!超・嬉しいっス。
自分、今までそんなこと言ってもらえたことないんで、なんか、
この会社で上手くやっていけそうです!
社長 ふむふむ、そうかそうか。
課長 おい!まだ、採用した訳じゃないんだぞ。社長も納得しないで下さいよ~。
俺、こんな特殊な新人嫌だよ~(泣)
社長 せっかくだから、志望の動機を聞こうかな。
課長 “せっかく”ってなんですか。面接なんだから当たり前じゃないですか。
青木 はい!御社に入社を希望致しましたのは、
御社のキャッチコピー『人・空・地域の未来へ』を見た時、
なんて斬新なんだろう!何をしたい会社なのか見当も付かない!
と思い、強く惹かれたからです。この曖昧さ。
自分にピッタリの会社に違いないと思い、本日お伺いしました。
課長 ・・・と言うことは、我が社の企業概要などは、全く調べてない、と言う事、かな?
青木 はい!ハッキリ言ってそういう事ですね。
課長 そうですか。ハイ。ん~、じゃぁ、まぁ、いいかな~。
(関わるとメンドクサイから終わりたい)
社長 君、何かアピールポイントはあるかね?
課長 社長!(もう、いいじゃないですか、という感じ)
青木 はい!勿論あります!竹中直人の『笑いながら怒る人』が出来ます!
(やってみる)「てめ~、バカ野郎、俺を怒らせたらただじゃ済まないんだからな」
(と、首を横にカクカク動かしてお面を揺らしながら言う)こんな感じです。
社長 はっはっは。素晴らしいねぇ!!私は好きだな~。
青木 ありがとうございます!
課長 はい。(呆れて)じゃぁね、これで面接は終わりですから。
最後に社長から何かありますか?
社長 では、私から最後にひとつ質問。私が不倫していたらどうするかね?
課長 何の話ですか!?
青木 全然OKです。問題ありません。
課長 その答えもどうかと思うが。
社長 この情報、『文春』・・いや『センテンス・スプリング』に売りつけるかね?
くっくっくっ(自分でウケる)
課長 あえての言い直し!それ、言いたいだけですよね?
青木 いや~、そんなことしませんよ。
課長 真に受けるな!ネタの価値ないんだから!!
社長 では、その相手が、この小野寺課長の奥さんだったらどうする?
課長 社長!何言ってるんですか!
青木 絶対に小野寺課長には話しません。
社長 そうだ、それは鉄則だ。他には。
青木 一応別の噂も流しておきます。
社長 ほぅ、噂と言うと?
青木 課長が『平日は残業。休みはゴルフ三昧。たまに早く帰れても飲み歩き、
家にはほとんど居ない』。
課長 なぜ、そんな噂を・・・・。
青木 奥さんが愛想を付かした理由付けに。
社長 ほぉっほぉっほぉっ。なかなかいいね、君。自業自得。
ケンカ『両成敗』ってとこか(笑)
よし、君、採用決定!!
課長 絶対、不採用ですっっっ!!!