上々家族

介護とプンゲンスを考えて

認知症を治すケア研究会in東京

2008-03-17 01:18:20 | Weblog
「俺は女房に騙された。俺も疲れた。よって本日はお前を殺して…」

95歳の夫の書いたメモをホームヘルパーが発見した。

これは認知症の妻(86歳)の問題行動の悪化により、二人暮らしの
高齢夫婦で実際に起こったケースです。皆さんはどう感じますか?

今回事例発表されたのは以下

・世田谷区立きたざわ苑(東京都)2事例

・パワリハデイサービス酒田(山形県)1事例

・介護老人保健施設ラ・サンテふよう(静岡県)2事例

認知症状の多くが脱水や低栄養、低体力から起こる徘徊や
夜間頻尿、不穏症状です。その異様な行動にストレスを抱えて
いる介護者、家族または介護スタッフすらお手上げの状況が多く
手つかずのまま放置されている問題があります。

認知症ケアは症状をタイプ別に分類し、狙って症状を取る作業から
はじまります。今回の事例の中でも、知識が浅いためにはじめと
結果が繋がらない事例から、きちっと情報を分析し短期間で狙って
問題行動を無くし在宅復帰させた事例も見られました。

はじめにご紹介したご夫婦は症状が安定し、夫のストレスも解消され
健康的な生活を送れる様になりました。以下夫の今の手紙です。

「皆様には大変お世話になりました。
 またお会いしたいと思います。」

今後、私たち介護職のケア力が試される