斯く語りき

思ったこと、感じたことを書いています。

いきなりやってきて全てが上手くいくなら、世の中は遥かに楽です

2020-01-16 03:30:00 | 日常部(写真ブログ含む)
俳優であり子沢山でも有名な某タレントが保育士を目指すといったものの、資格を持ち合わせていなかったとかで炎上しています。当人は子育てをやってきた自負があるから直ぐにでも保育士になれると考えていた様ですが、世の中そんなに簡単に行くものではありません。とんだ思い違いです。

斯く言う私は現在パソコン教室に通っていますが、彼此3年になります。その中で漸くWordのMOS(Microsoft Office Specialist)という資格を昨年の春頃に手にしました。

勿論、金銭に余裕がある人は短期間で取得も可能ですが、パソコン教室も10時間で約20000円という金額になるので決して安くはありません。だから年数が必要になってしまうんです。

そんな私はWindows98SEから本格的にパソコンを操作する様になったので経験値は持っています。然し乍ら、それだけでパソコン教室の門を叩いても所詮は素人の扱いなんです。

そりゃそうでしょう。教室側からしてみれば私が口酸っぱく経験をアピールしたところで力量が判らないんですし、それを証明するもの、即ち資格がないんですから判断できなくて当然なんです。

教室の方針にもよるでしょうが、個々の目的に合わせた授業を進めるにあたって資格がない状態では迂闊に高度なカリキュラムは組めません。まだ資格を持っていれば大凡のものは組めますが、それぞれに順序を用意しているとなると指導方針に対して適合しない場合もありますから、やはり初歩から順序を踏んでいくしか術がないんです。

そこから考えれば、彼がどれだけ育児をやってきたとアピールしても、資格がなければ相手からすれば“アンタ誰?”なんですから、そんな人に真艫に相手ができる訳がないんです。

況してや彼がしている子育ては【血の繋がった我が子】がメインであって他人の子供ではありません。勿論、彼のことですから他人の子供の相手をしてきた経験はあるでしょうが、それと保育士としてのものとは違うと思うのです。

やはり他人の子供の命を預かる立場となれば様々な制約が出てきます。正しいと思っていたことが間違っている・やってはならない場合だって当然のことながら有り得ます。それを知る為にも資格がなければ話にならないんです。その資格を手にして、更なる経験値を積んで初めて堂々と胸を張れるものなんです。

これは政治家でも同じことが言えます。所詮は誰もが素人なのですから、どれだけ政治を変えたいという意気込みで乗り込んでも相手にされませんし、下手に強気に出れば規律を乱す者というレッテルを貼られた上に弱みを握られてジ・エンドです。これまでに幾多の人間が同じ轍を踏んできたではありませんか。

きちんと自治会や町内会で知識を学び経験を積み、それを踏まえて市区町村議会議員へとステップアップしないから税金泥棒にしかならないんです。政治も保育士もゲームではないんです。そんなに簡単に何もかもが実現できる訳がないんです😩