全国のコロナ感染者数、5週連続で減少
厚生労働省は
10月4日、
全国に約5000
ある定点医療
機関に
9月23日~29日に
報告された新型
コロナウイルスの
新規感染者数は、
合計1万7674人で、
1定点当たり
3.58人であった、
と発表した。
前週の約0.82倍で
5週連続で減少した。
昨年の同時期は、
1定点当たり
8.83人であった。
都道府県別の最多
は、
宮城県の5.98人で
あった。
次いで、
岩手県5.76人、
茨城県5.69人
と続く。
主要都市では
東京都3.04人、
愛知県4.37人、
大阪府1.93人、
福岡県1.87人
であった。
42都道府県で減少
した。
9月29日までの1週間
に、定点医療機関に
報告された新規入院
患者数は1330人で、
前週から154人減少
した。
集中治療室(ICU)に
入院した患者は65人
で、前週から5人増え
た。
都道府県別では、
北海道4.35人、
青森県4.52人、
岩手県5.76人、
宮城県5.98人、
秋田県3.98人、
山形県4.67人、
福島県5.27人、
茨城県5.69人、
栃木県4.05人、
群馬県4.07人、
埼玉県4.79人、
千葉県5.32人、
東京都3.04人、
神奈川県3.65人、
新潟県4.76人、
富山県2.44人、
石川県3.27人、
福井県2.64人、
山梨県5.61人、
長野県4.17人、
岐阜県4.60人、
静岡県4.78人、
愛知県4.37人、
三重県2.90人、
滋賀県2.70人、
京都府2.72人、
大阪府 1.93人、
兵庫県2.55人、
奈良県2.44人、
和歌山県2.92人、
鳥取県3.07人、
島根県3.51人、
岡山県3.46人、
広島県2.46人、
山口県3.01人、
徳島県3.11人、
香川県3.30人、
愛媛県3.98人、
高知県3.70人、
福岡県1.87人、
佐賀県2.03人、
長崎県1.74人、
熊本県2.78人、
大分県2.52人、
宮崎県2.38人、
鹿児島県2.08人、
沖縄県2.11人、
であった。
手足口病、再び大流行、35都府県で警報
子どもを中心に感染
する
「手足口病」
の患者数が再び増加
傾向となっている。
警報基準を超えた
自治体も多く出て
おり、注意が必要
な状況である。
2024年9月16日~
22日に報告された
「手足口病」
患者数は、全国の
1拠点あたり7.77人
であった。
これは、去年の同時
期と比べて約5.9倍
となる。
手足口病の警報基準
は、1拠点あたり5人
で、2024年9月16日
~22日に、行われた
報告によると、
35都府県で警報基準
を超えている状態で
ある。
感染者数が最も多い
都道府県は、
愛媛県で
1拠点あたりの感染
者数は、
19.95人である。
次に多いのが
富山県で
1拠点あたりの感染
者数が、
17.62人
であり、
次いで、
宮城県16.09人、
島根県14.18人、
石川県12.66人、
と続く。
逆に、
最も感染者数が
少ないのが
徳島県で、
1拠点あたり
1.87人
であった。
次いで
沖縄県が2.25人、
岡山県が2.33人、
佐賀県が2.78人、
三重県が2.98人
と続く。
このように、
手足口病の
2024年の感染者
は、前年よりも
多い状態が続い
ている。
経緯を見ると、
2024年5月頃から
感染者数が急増し
ており、
2024年7月8日~
14日に、1拠点
あたりの患者数
が、全国平均で
13.34人
まで増えた。
そこをピークに、
一時期は、感染者
が、減少傾向とな
り、2024年8月
12日~18日には、
全国の1拠点あたり
の患者数が3.87人
となった。
しかし、その後、
再び増加傾向に
転じて、現在に
至る。
そもそも、
手足口病は、夏に
流行する病気で、
患者の90%前後が
5歳以下の乳幼児
である。
主に、
➀コクサッキー
ウイルス
A6型・A16型、
②エンテロウイ
ルス 71型、
などのウイルスに
感染することで
発症し、
感染経路は、
飛沫感染、
接触感染、
噴口感染
である。
ウィルスに感染
すると、
3~5日後に、
口中、
手足、
背中
などに、
2~3mmの
水疱性発疹
が出る。
また、
肘、
膝、
臀部
などに発疹が
出ることもある。
さらに、
「コクサッキー
ウイルス A6型」
による手足口病では、
発症してから数週間
後に、
爪が剥がれる
症例も報告されてい
る。
症状として、患者の
約1/3に発熱が見ら
れるが、高熱が続く
ことは基本的にない。
稀なケースであるが、
髄膜炎、
小脳失調症、
脳炎
などの中枢神経系の
合併症のほか、
心筋炎、
神経原生肺水腫、
急性弛緩性麻痺
などを引き起こ
すこともある。
現在のところ、
「手足口病」
には、
有効なワクチンや
予防薬はない。
それ故、
手洗い、
排泄物の適切な処理
といった一般的な
感染予防を行う事
が重要である。
また、治療薬に関し
ても、
「手足口病」
の特効薬はない。
基本的には、経過
観察を含め、症状
に応じた治療とな
る。
経過観察を行う中
で、
➀「髄膜炎や脳炎
が疑われる
2日以上続く
高熱」
②「嘔吐や頭痛」
③「視線が合わない」
④「呼びかけに答え
ない」
⑤「呼吸が速くて息
苦しそう」
⑥「水分が取れずに
尿が出ない」
⑦「ぐったりとして
いる」
などの症状がみら
れた場合は、
直ちに医療機関を
受診する事が望ま
しい。
季節は、秋だが、
手足口病は、
今後も感染拡大が
続くと思われる。
それ故、
「こまめな手洗い」
などの感染対策は
引き続き必要であ
る。
また、
「手洗いなどで使
用したタオル」
を共有しないこと
も重要である。
マイコプラズマ肺炎、東京で感染拡大
「マイコプラズマ
肺炎」
の東京都内の患者
数が過去最多を更
新した。
東京都は、
10月3日、
「マイコプラズマ
肺炎」
の9月29日までの
1週間における、
1医療機関当たり
の患者数が
2.96人であった、
と公表した。
これは、
過去最多となっ
た前週の2.80人
を上回って、
2週続けて過去
最多を更新した
事となる。
東京都は、
こまめな手洗い、
咳エチケット
の徹底を呼び掛け
ると共に、
咳が長引く
などの症状がある
場合は、医療機関
を受診するように
呼びかけている。
そもそも、
細菌に感染して
起こる
「マイコプラズマ
肺炎」
は、患者に子ども
が多く、
厚生労働省による
と、例年、報告さ
れる患者のおよそ
80%は14歳以下
である。
感染すると
発熱、
全身の倦怠感、
頭痛、
咳、
といった症状が見
られるほか、
一部の人は
肺炎が重症化したり、
発熱で衰弱したり
して入院するケース
がある。
そのほか、
稀に、
脳炎
を起こすことも
ある。
小児科と内科の
クリニックでは、
発熱、
咳
などの症状を訴えた
患者が
「マイコプラズマ
肺炎」
の疑いがある場合、
採血、
レントゲン、
PCR検査
などを行って感染
の有無を調べる。
あるクリニックに
よると、今年の4月
~10月2日の期間、
142人にPCR検査を
行ない、83人が原因
となる細菌に感染し
ていた、という事実
が確認された。
さらに、感染が確認
された83人のうち、
13人は抗生物質に
耐性がある細菌で
あった。
マイコプラズマ
肺炎は
咳が長引いたり、
薬で症状が改善
しない、
ことが主な特徴で
あるが、
感染初期は、
発熱のみで
咳が出ない
事も多く、医師
は、診断が難し
い。
経緯を見ると、
コロナ禍の3年半
は、
「マイコプラズマ」
の患者が非常に少な
い状態であったが、
去年の行動制限の
解除を機に感染が
急拡大して、
子どもだけでなく、
大人が家庭内感染
する例も目立って
いる。
研究を重ねている
大学病院でも、毎
日、数人の感染者
が発生している。
加えて、
感染者の約5%は、
新型コロナなど、
他の呼吸器疾患に
も、感染している
状態である。
感染が疑われる症状
は、風邪と似ていて
診断は難しいが、
強い咳、
高熱が3日以上
続けば
「マイコプラズマ」
の感染が疑われる。
それ故、個人で
できる対策には
手洗い、
マスクの着用、
具合の悪い人が
いたら距離をとる、
といった基本的な
内容の徹底が必要
不可欠となる。
石川県、コロナ・溶連菌・感染性胃腸炎・手足口病・ヘルパンギーナ・マイコプラズマ肺炎の現状
<コロナウイルス>
県全体3.27人、
金沢市3.00人、
南加賀2.20人、
石川中央2.64人、
能登中部07.50人、
能登北部2.50人。
<A群溶血性レンサ
球菌咽頭炎>
県全体1.59人、
金沢市1.27人、
南加賀0.67人、
石川中央2.67人、
能登中部3.00人、
能登北部0.00人。
<感染性胃腸炎>
県全体4.45人、
金沢市6.36人、
南加賀3.50人、
石川中央4.33人、
能登中部3.00人、
能登北部0.00人。
<手足口病>
県全体12.24人、
金沢市12.09人、
南加賀6.33人、
石川中央19.33人、
能登中部14.25人、
能登北部5.50人。
<ヘルパンギーナ>
県全体0.24人、
金沢市0.00人、
南加賀0.67人、
石川中央0.17人、
能登中部0.25人、
能登北部0.50人。
<マイコプラ
ズマ肺炎>
県全体1.60人、
金沢市3.00人、
南加賀3.00人、
石川中央0.00人、
能登中部2.00人、
能登北部0.00人。
<コロナウイルス>