岩戸館のおいしいサトビックな朝食をいただき8時に宿を出てすぐ裏にある音無山に登りました。
山頂まで30分ほどで歩けますよ、と宿の方にお聞きし、教えていただいた登山口から登り始めました。
ところが足の向く方は、通常のルートから外れた細い道。
富士登山も経験し山歩きには多少慣れている私ですが、中腹ぐらいから、急に体が重たくなり足の運びがゆっくりとなっていきました。
山全体のエネルギーが、私の持っている重たい想念、観念を感じさせてくれています。
山の木々の葉は日の光でキラキラと輝き包み込んでくれます。
重たい足取りで、息を切らしながら登っていき山頂に着くとお宮がありません。
あれ~と思いながら、導かれるように歩いていると音成神社に出会いました。
お宮の前で素足になり参拝しました。が、何故かもう一度登り直さなければ
いけないという思いがこみ上げてきました。
また帰ってきますと挨拶して一度下山し、
ふもとの高松稲荷を詣でてから、また別のルートで登り始めました。
今度は山の気をいっぱいに吸い込みながら。
一歩一歩ごとに重い想念を脱ぎ捨てながら。
山には私しかいないのを感じながら。
再び素足になりお宮の前で参拝しそのまま佇み瞑想していると
天と地につながり体が空洞になっていきます。
背負ってきたもう要らないものを落としています。
素の自分を体感しているこの時がとてもいとおしく全身が喜びに満ちてきます。
とても満ち足りた気持ちでお礼をし、感謝とともに山を下りて行きます。
体がとても軽く、ひとりニコニコ(ニタニタ?)しながら歩いていると
吊り橋に出会いました。
思わず写真に撮った絵がこちら。
なんと気の溢れていることでしょう。
充実した気分で車に乗り、伊勢神宮の外宮へ向かいます。
ありがとうございます。
藤本久