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メダカの行動観察

2008-04-20 22:13:42 | 実験レポート
実験内容
①メダカの水槽の上に手をかざす。
②メダカの水槽の中に棒を入れてかき混ぜて、流れを作る。
③黒と白の縦じま模様の紙を水槽の周りで回す(白黒は2cm間隔)。
④好きな色・模様で③と同じ実験を行う。

実験結果
①逃げる
②流れに逆らうように泳ぐ
③模様を追いかけるように泳ぐ
④反応なし、数匹は追いかける、追いかける・・・など様々。


考察
Q1.メダカは、どの部分で刺激を受け取っているか

 目・・・手をかざすと逃げるから。模様を追いかけるように泳ぐから。
側線・・・流れに逆らうように泳いだから。水流走性



Q2.このような行動は、メダカが生活するうえでどんなことに役立っているか。

●キケンから身を守る。敵から逃げる。
●川などで、流されずに常に同じ位置で泳いでいられるように。



Q3.その他気づいたこと(生徒自身の考え)

●白黒には反応したけど、ピンクの紙には反応しなかった。白黒に反応するのは、メダカの天敵が、白と黒に近い色だから、すぐそれに気づけるように白黒に反応するのかなぁと思った。ピンクの魚や黄色の魚はあまりこの辺にはいないので、暗い色のメダカの天敵に気をつけるように、黒や白に反応するのかなと思った。


●恐竜の模様に反応していたから、変な形の時には反応するのかなと思った。


●白黒は、メダカのいる水の中に存在していて、目にするものだから反応があったけど、赤や黄色など、水の中で目にしないものの時の反応はあまりなかった。自分たちで作ったオリジナルのものも縦じまだったから、色に関係なく模様で動いているのかもしれないと思った。


●白黒の方にだけ反応していたから、メダカはモノクロで感じて(見て)いることがわかった。


●いつも見慣れているものは反応したけど、見慣れていないものには反応しない。


●黒と白には反応したのに、赤と黄色だと反応が薄かったのは、メダカは色の変化があまりわからないからなのだと思った。黒と白のような「明」と「暗」がはっきりしているものは、見えるのでは・・・


●色のついた画用紙のときに色々な方向に動いたのは、似ている色だったので色の区別がつかなかったんだと思う。


●丸いものよりも、直線的なものに反応していた。同じ縦じまでも、赤とオレンジのような似た色の組み合わせでは反応がなかったので、色の区別はついていないと思う。


●2色が大きく違う色のときに反応が強くなる。縞模様以外は、反応がにぶかった。


●黄と赤のものは反応しなかったのに、薄い黄・水色・ピンクと来い緑・青は少し反応があった。それは、流されていると思い込んでいるのではなく、その色自体が、メダカが刺激を受け取るような色だったんだと思う。


●黒白の模様のものと、それと同じは移植で黄緑とオレンジのものを津あって実験したが、それぞれ錯覚を起こして、紙を回す向きと同じ方向にメダカは泳いだ。しかし、反応が少し違い、黒白の方がはっきりとメダカが反応を示した。なぜそんな違いが出たのか。それは、メダカの目でものを見る力が発達していないからだと思う。一方、どちらの実験でも、メダカは紙の方向に泳いだので模様が縦じまであることはわかっている。だが、反応が、黄緑とオレンジのときは鈍かった。白と黒では、色の濃さというか彩度というか、そういうものが強いので、互いの色が人間でもよくわかる。でも、黄緑とオレンジは、赤とか緑よりも色の濃さが弱いので、人間には見分けがつくが、メダカにはわかりにくいのだと思う。だから、メダカは、色を濃さや色の組み合わせで判別していると思う。似た薄い色の組み合わせなら、メダカは反応しにくく、異なった濃い色の補色のような組み合わせは反応しやすいと思う。


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生徒の発想って、おもしろい!!