JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

Freelance Film Director
TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

世界一幸福な国

2011年01月02日 | ヨーロッパ

コペンハーゲンの街のあちらこちらに立つ王家の像 ・・
立憲君主国家としてうまく機能している好印象が伝わってきます。



誰でも無料で自由に使える自転車 ・・
使い終われば、所定の場所に返しておけばよし ・・



しかも、街の地図まで付いています。

人に優しい国の片鱗が窺えます。



2006年、イギリスのレスター大学が行った調査でも、
2010年、アメリカの世論調査機関ギャラップが行った調査でも、
デンマークは 「世界一幸福な国」 でした。

ちなみに、日本は、同 90位と81位です。

ミシュランの 『レッドガイドブック』 の例が示すように、
『ランク付け』 は、人の心理に大きな影響を及ぼします。

レスター大学が行った調査は、医療、教育、福祉など、
主に社会制度の充実度に基軸をおいたものです。
いずれにせよ、ひとつの主観的な見解が
デンマークを 「世界一幸福な国」 と位置づけました。

ギャラップは、
『人の幸福感』 を直接調査する方法が中心だったそうです。
つまり、国民が幸せと感じている割合が最も高い国が
デンマークだったということです。

私は、2006年のレスター大学が出した結果が、
2010年のギャラップの調査結果に影響しているように
思えてなりません。

それは、ミシュランから三ツ星をもらうことによって、
レストランの味がさらによくなるということと同じです。

実際に、デンマークのメディアも、
2006年以降、国民の意識がいい方向へと変化したことを
報道しています。

「世界一幸福な国」 に選ばれたことは、
デンマークの観光産業にも貢献しています。
低迷していた観光産業が、一挙に右肩上がりに転じました。
恣意的ではない調査結果が、
様々な相乗効果を生んだということでしょう。

個人的な見解では、日本の順位には納得出来ません。
これまでに世界の多くの国を訪れましたが、
日本は幸福度において、絶対に世界の上位です。
実態どおりの評価を受けるためには、国民ひとりひとりが
『幸福感』 をきちんと再認識し、
それをアピールすることが大切だと思います。

良く言えば 『謙虚で控えめ』 な日本人 ・・
悪く言えば 『何事にもネガティブ』 な日本人 ・・

グローバル時代に優位に立つためには、
『我々は幸福な国民だ』 と言える意識改革が必要だと思います。

誰でも、
幸福な人がたくさん暮らす国とは仲良くしたいと思いますよね ・・

jfk-world


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