Suomenlinna merilinnoituksen
スオメンリンナの要塞群
1991年 世界遺産登録
(8月31日のブログ参照 )
ヘルシンキ湾 の沖、6つの島をつないでつくられた要塞群 ・・
(8月 6日のブログ参照 )
この要塞は、1748年、
フィンランドを支配していたスウェーデンが、
当時勢力を増強しつつあるロシアの存在に脅威を感じ、
ロシアへの対抗策として建設が始められました。
完成までには、40年の歳月が費やされました。
しかし、1808年、スウェーデンはロシア軍に包囲され、
一度も攻撃を受けることなくこの要塞を明け渡しました。
以後 110年にわたり、
皮肉にも今度はスウェーデンからロシア守る要塞となったのです。
フィンランドは過去、スウェーデンに約 650年 ・・
ロシアにおよそ100年以上支配されてきました。
その長い支配時代の象徴ともいえる場所が
スオメンリンナの要塞群なのです。
スオメンリンナの要塞群は、フィンランド独立の翌年1918年、
ようやくフィンランドの手に戻りますが、
その後の数年間は内戦時の捕虜収容所として
使われていたという経緯があります。
しかし、そんな暗い過去は遠い歴史の彼方に ・・
スオメンリンナの要塞群はいま、
風光明媚な穏やかな場所として人々に親しまれています。
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