
クスコの中心から少し離れた場所に位置する

インカ帝国時代の 「Q'inqu ケンコー遺跡 」 ・・

ここで様々な神事が行われました。

神事を見届ける神官の席 ・・

上から撮っているので少しわかりにくいですが、
これは玉座です。

皇帝はここに座り、神事を取り仕切りました。

神事は、
地下、地上、岩の上 (天 ? ) で行われたと考えられています。
(9月28日のブログ参照 )

玉座の下には岩をくりぬいた部屋があり、
そこには生け贄のための石の台があります。
この台の上で、
リャマなどの心臓を生きたまま抉り取ったといわれています。
(一説では、
生け贄は動物ではなく生きた人間 = 処女であったとも ・・)
また、
これはミイラをつくるための台であったともいわれています。

岩穴には階段がつくられています。

抉り取った心臓は岩の上に運ばれました。

心臓から滴り落ちる血をこの岩の溝に流し、
その流れ方によって作物の吉凶を占ったそうです。
インカの言葉 ケチュア語で 「Q'inqu ケンコー 」 は、
『ジグザグ 』 を意味します。

これは、奈良県明日香村 (あすかむら )で発掘された
『酒船石 (さかふねいし ) 』 です。
酒船石は何を流すためにつくられたのかは不明ですが、
(酒を流したともいわれるが ・・ )
岩の溝に何かを流すという発想は同じです。
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