
Palace of Westminster
ウェストミンスター宮殿
テムズ川の北側に建つイギリスの国会議事堂 ・・

「ビッグ ベン」 と並んで、
ロンドンのもっともシンボリックな風景です。

『ローマン・コンクエスト』 に始まったとされるロンドンの歴史 ・・
(2月22日のブログ参照 )
「ウェストミンスター宮殿」 が建つテムズ河畔のこの場所は、
古くより交通、交易などの要衝でした。

10世紀から11世紀、
ローマ帝国に替わってロンドンを支配した
アングロ・サクソン人の時代の終わり頃から
『ノルマン・コンクエスト』 によるノルマン人の
支配が始まる頃にかけて、
この場所にはすでに王宮が建てられていたそうです。

以来、ここは、歴代の王の住居としての歴史をたどります。
同時に、国王を中心に、貴族と庶民 ・・
つまり、上院と下院という二院制による議会制民主主義を育み、
その長い歴史を誇る場所でもあります。
16世紀初めに起きた大火により建物は焼失し、
王宮としての役割は終えましたが、
建物は再建され、議会政治の場所となりました。
1834年に再び大火に見舞われ、建物の大半が焼失 ・・
さらに、第 2次世界大戦の被害 ・・
幾度の再建を経て現在の美しいネオ・ゴシック スタイルの
堂々たる建造物に至っています。

1987年、「ウェストミンスター宮殿」 は世界遺産に登録されました。
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