JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

Freelance Film Director
TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

トンガが抱える危機

2011年09月18日 | 南太平洋

国王への敬愛の元、トンガの人々は平穏な日々を送っています。

特に、
前国王 タウファアハウ・トゥポウ 4世 (1918年ー2006年 ) への
忠誠心は絶対的なものでした。
(9月 11日のブログ参照 )



国王は国民に篤く、たとえば教育の無償制度などにより、
トンガの識字率はほぼ 100パーセントに達しています。





国を支えているものは、漁業と農業です。







マーケットに見る豊富な食材は、広く海外に輸出され、
トンガ経済の機軸となっています。
(9月13日のブログ参照 )

ちなみに、日本はトンガからかぼちゃなどを輸入しています。



しかし、王様の楽園 トンガにも危機は押し寄せています。

インターネットの普及などで、
グローバルな情報を得た若者の不満が爆発し、
2006年 11月には、死者を出す暴動が勃発しました。

暴動の目的は政治改革 ・・
中でも、選挙制度の改革でした。
(タウファアハウ・ツポウ4世のご逝去は同年 9月 )
以来、戒厳令が発令されましたが、現在は解除されています。



また、トンガ周辺の海水汚染も問題になっています。
トンガ以外の国々の海水汚染や遺棄物が、
海流のせいでトンガ周辺に流れ着くそうです。



また、地球温暖化により、元々フラットな島であるトンガは、
海水位の上昇により、どんどん陸地が失われています。



ブタが潮干狩りをする珍しくのどかな風景 ・・



トンガが、いつまでも楽園であることを願うばかりです。

jfk-world






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