ちょっと前まで。演出・作画共に荒れていたTVアニメ「ドラえもん」。多くのファンから批判の声があがっていましたが、7月6日放送の「のび太の部屋の地平線」「たまごの中のしずかちゃん」、一週飛んで(笑)、7月20日放送の「むりやりアスレチック・ハウス」「ネコが会社を作ったニャ」あたりから、原作漫画の面白さを引き出した演出・作画にグレードアップ! 明らかにリニューアル初期の「原作回帰の方針」に則った、「原作漫画を尊重」しつつ「工夫を凝らしたストーリー展開&美しい作画」が戻ってきていて、ファンとしては一安心です。
特に、今回7月20日に放送された「むりやりアスレチック・ハウス」(てんコミ第19巻/アスレチック・ハウス)、「ネコが会社を作ったニャ」(てんコミ第15巻/ネコが会社を作ったよ)などは、原作の物語を生かしつつ、オリジナルの展開とオチを加えていたのですが、原作漫画の世界を壊さない上手い「新しい」展開に個人的には大満足でした。(アスレッチクはテンション高かったけど、微妙に面白かった!)
既に発表されている、今後の夏のTVタイトル・ラインナップを見ると、原作漫画の名作タイトルが並んでいます。
○7月27日放送予定
「スクープ!のび太と秘密のデート」(てんコミ第24巻/めだちライトで人気者)
「雲の中のプール」(てんコミ第14巻/雲の中のプール)
「雲の中のプール」は夏にピッタリのお話! でもドラファン最大の注目は「スクープ!のび太と秘密のデート」でしょう。原作通りに展開するのなら、人気アイドル・星野スミレが一番大切にしているという「彼の写真入りペンダント」が登場し、ドラファンには周知の某藤子作品と作品世界がリンクする訳ですから。
○8月10日放送予定
夏休み特別企画「ぞうとおじさん」(てんコミ第5巻/ぞうとおじさん)
きっとぜったい泣いてしまう感動作。終戦記念日を前にこのお話を持ってくるスタッフに拍手!
○8月17日放送予定
「ママのダイヤを盗み出せ」(てんコミ第7巻/ママのダイヤを盗み出せ)
「腹ペコご主人さま」(?)
「ママのダイヤを盗み出せ」は、幼い頃のママ・少女の玉子さん(メガネ無し)の貴重な姿が登場するはず&ママのお母さん(おばあちゃん)も登場の珍しいお話。「腹ペコご主人さま」は原作漫画調査中。てんコミ第44巻「腹ぺこのつらさ知っているかい」かな? でもご主人さま?違うか?
●情報元リンク
テレビ朝日「ドラえもん」・公式サイト
http://www.tv-asahi.co.jp/doraemon/
作品も現在風になり、今を歩んでいるようでいいです。
よい子すぎる、Fテイストを殺している。
完全に幼児アニメですね、まあターゲットは子供ですから当然といっては当然ですが。
先週(7月20日放送)の放送を見て、「原作漫画の面白さを引き出した演出・作画にグレードアップ!」なんてほざいて喜んでいたのですが、今回(7月27日放送)の「雲の中のプール」は酷かったなー。
短い原作を膨らます方法が下手すぎる。原作エピソードの合間合間に、無関係なアクションを挟んだだけ。そのせいで本筋の話が不自然になってる。間延びしちゃってテンポ悪くなってるし。
あと、どうしてあんなにキャラクターの動きが不自然になっちゃうんだろう? 先週、あんなに表情豊かに自然な動きをしていたキャラクター達が、今回は素人が撮ったようなコマ撮りアニメみたいになっちゃって。(雲のプールにCG使ったりしてるんだけど、全く効果的じゃない。あれなら手描きのほうがいいよ。)
「スクープ!のび太と秘密のデート」も、期待していただけに残念。前半の構図と作画の荒れや、オープンカフェでスミレ&のび太が人目も憚らずデートするくだりの不自然さが気になって気になって。
原作通り展開した、ペンダントの彼の写真だけが救いだったのですが、あれ、パーマン未見の子供達には意味解らなかっただろうな。まあ、それはそれでいいのかな?(のび太の誕生日!ずいぶん軽く使ってしまいましたね。)
なんで週によって、あんなにクオリティーに差ができるのかな? 制作陣にはもっと解って欲しいな、「今週の絵は上手いかな?下手かな?」ってドキドキしながら見てるファンの気持ち、悲しいでしょ、そんなの。カメラの構図ももっと気を使って欲しい。(ドラらしい真横・真正面からの町歩きの構図に、時々ダイナミックに入る俯瞰やローアングルが心地よいリズム生む。もっとロングショットとアップの使い方も原作漫画から読み取って欲しい。原作の、そのコマがその構図である、その意味を。)
チャンさん<<藤子・Fファンとしては、ドラ原作にある「SF短編的ブラックな香り」も織り交ぜて欲しい?という事になるのでしょうかね。ただ、リニューアル初期は原作を尊重していた事で、今よりは「藤子・Fテイスト」も効いていたと思うのですが。
今のテレビアニメ「ドラえもん」に必要なのは
①短い原作を上手に膨らませる方法とカメラの構図を良く研究すること(原作、その他藤子作品をよく読む。前にむぎわらしんたろうさんが、藤子先生は映画などを観てカメラアングルの研究をよくしていたと言っていました)。
②作画をよくするため、努力を惜しまない。または色んな制作会社に頼んでみる。現在はベガと動工、シンエイが殆どスペシャルでない限り、この三社で動画を描いています(ベガ回は、海外の会社オレンジが参加します)。大山時代のように色んな会社に出してみるのもいいと思います。亜細亜堂、スタジオリバティー、ラジカルパーティー、トミプロダクション、ガイナックス、京都アニメーション、エクラアニマル(旧あにまる屋)、Production I.Gなど・・・。関わりのある会社がたくさんあります。今はどこも自分の会社の仕事でアップアップして無理かもしれませんが、そうやって新しい繋がりを作るのも一つの手だと思います。
③長ったらしいアバンを無くしてください。
なお、上記に書いたことは理想論、現実には無理だとしても、「ドラえもん」を愛するなら、これからも続けていきたいなら、是非改善していって欲しいです。
ただの言い訳じゃねえか
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