12月5日(水)午後6時からは、徳島ふれあい健康館で、
徳島同友会全県支部合同例会が行われました。
今回の報告者は、大阪同友会の㈱藤原電子工業 藤原 義春氏
でした。 テーマは、地域主体の経営環境を創る!!~更新して結果を
出す振興条例と経営指針~です。
八尾市は、西日本に先駆けて、平成13年に母体となる産業振興会議を
もとに、中小企業地域経済振興基本条例を制定して、東京の墨田モデルと
双璧の八尾モデルといわれる成功例として、現在に至っています。
条例を制定して形骸化している全国の自治体も多い中、平成23年には
条例をさらに時代に即応したものにするため、全部改正を行い運用をしています。
さらに、㈱藤原電子工業は自動車のイモビライザー基盤のシェア世界一の会社であり、
このオンリーワン技術をもとに業績を伸ばしています。
経営指針と同じく、作成してから毎年更新することで結果を出している振興条例
と㈱藤原電子工業の経営、両面から報告をしていただきました。
今回、私が座長を務めさせていただきましたが、藤原さんの本当に地域を大事に
して、経営に生かしていくプロセスを垣間見ることが出来ました。
振興条例を制定して、10年目に更新をすることが出来る実効性のある条例の
管理をしている産業振興会議の委員を務めて、どこが、条例を制定してから
変わってきたかというと、条例の責任を首長にするのでなく、委員の名前を明記
して、産業振興会議の責任を明確化したというところがポイントです。
行政も中小企業も双方の責任を明確にすることで、緊張感のある
関係を保ち続けることが出来ると言うことを、ハッキリ話をしていたのが
印象に残りました。
グループ討論では、討論テーマは、「中小企業振興条例を自社
経営に活かす事が出来ていますか?」という、大変、難しい討論
テーマでしたが、皆さん真剣なまなざしで、素晴らしい意見をいただいて
おります。
例会終了後の懇親会では、藤原さんの例会では詳しく聞けなかった
自社の経営の取り組みについてお聞きすることが出来ました。
さすが、イモビライザーシェア世界一の技術に裏づけをされたクラフトマン
シップで、高い技術力を追求していく話を詳しく聞けまして、本当に
ヒントになりました。