「そつ琢同時(そつたくどうじ)」という言葉があります。「そつ」は口編に卒と書きます。
この言葉は雛(ひな)が卵から出ようとして殻の中から鳴くのと同時に親鳥が殻を琢く、それが転じて、今一歩で悟りを開くまでになった弟子に対し、師が適切な教示を与えて悟りに導くというものです。さらに言い換えれば、その人のレベルに応じた適切なアドバイスを与える、とでもいえましょう。
物事が練習によって上達する課程では、師がどこで、どんな場面でアドバイスするかは非常に難しいことです。でも、それが適切になされた場合は上達のスピードがぐっと違ってきます。
昨今の欧米の個人主義に染まってしまった日本では、この師弟における「そつ琢同時」が見受けられなくなったような気がします。
この言葉は雛(ひな)が卵から出ようとして殻の中から鳴くのと同時に親鳥が殻を琢く、それが転じて、今一歩で悟りを開くまでになった弟子に対し、師が適切な教示を与えて悟りに導くというものです。さらに言い換えれば、その人のレベルに応じた適切なアドバイスを与える、とでもいえましょう。
物事が練習によって上達する課程では、師がどこで、どんな場面でアドバイスするかは非常に難しいことです。でも、それが適切になされた場合は上達のスピードがぐっと違ってきます。
昨今の欧米の個人主義に染まってしまった日本では、この師弟における「そつ琢同時」が見受けられなくなったような気がします。