年金照合まず90億円 最終費用、見通し立たず
6月10日9時11分配信 産経新聞
年金記録紛失問題について、基礎年金番号に統合されずに宙に浮いた状態となっている年金記録約5000万件と統合済みの記録との全件照合費用が計70億円になるとの政府試算が9日、判明した。電話相談などの費用を加えると当面の事務的経費だけで90億円となる。ただ、支給漏れ分を回復させるための経費や、5000万件を正確な記録に修正するために手書き台帳と突き合わせる費用は含まれていない。このため、費用がどの程度まで膨らむかはまったく見通しが立っていない。
不明年金照合などに必要な追加経費は、年金保険料を充当せずに全額税金負担する方針は決まっているが、必要な額は明確ではなかった。
試算によると、安倍晋三首相の指示を受けて来年5月までに完了させることになった5000万件の全件照合経費は、プログラム開発費10億円▽有力な手がかりが見つかった年金受給者への照合結果と年金加入記録の通知費用50億円▽年金をまだ受給していない若者世代への通知費用10億円-の計70億円。
これに、年金相談急増に対処するための、土日を含めた24時間対応電話相談や、11日からスタートするフリーダイヤル相談、窓口増設で費用20億円が必要になる。
プログラム開発費、相談関係費は平成19年度予算で対応し、通知費用は来年度予算に盛り込む考えだ。
一方、照合結果を確認するための事務経費や、記録認定の第三者委員会の運営経費といった通知後の対策費は、20年度予算に計上するとの方針は示したものの「精査中」としている。さらに、5000万件のうち、入力ミスや入力漏れを修正するために、社保庁のマイクロフィルムや市町村が保管する手書き台帳の記録との突き合わせ費用が必要になる。この突き合わせは専門家による手作業で10年近くはかかるとされており、年金照合費用は最終的には莫大(ばくだい)な額になるものとみられる。
(コメント)
今回の年金問題も、マスメディアの社会保険庁解体論に乗って、単なる堕落とへまだというくらいに思っていたが、このニュースを見て、それは、構造的問題であるということに気づいた。
システムというものは、最初に、基盤を堅牢にしなければ、後々で、
必ず!
必ず!
その付けが回ってくる。
今回、潜伏期間が終了し、その付けが浮き上がってきたのだ。
関係者もいつか問題が表面化するだろうとはっきりと認識していたはずだ。
最初に、しっかりと予算をとって、システムを構築すればこのような問題は起こらなかっただろう。
しかし、当時、まともな見積もりを出したとして、それを、関係者、および、国民が受け入れることができたであろうか?
システム開発の本質がわからなければ、当時、そのような予算の必要性など、理解できなかったに違いない。
人は最悪の結果が起こらない限り、原因を認識することができないのだ。
バカは死んでも直らない。
だから、世の中、バカばかりなのだ。
しかし、これを克服しない限り、真の幸せは決して訪れはしないだろう。
生まれ変わっても、必ず、同じ失敗を繰り返すのだ。
大東亜戦争(太平洋戦争)も、勝利という結果を得ることは、どだい、無理であったと識者は指摘していた。
日本にやってきたGHQは日本を統治するのに十分な規模であったから成功したのだろう。
イラク戦争にしても、開戦当初、軍部が要求した必要な要員数を送ることはできなかった。
本気で、イラクを統治するためには、おそらく、当初、軍部が要求した人員が必要であったのだろう。中途半端な人数では、中途半端なことしかできない。だから、内戦状態に陥り、泥沼にはまっているのである。
(一方で、それは意図的失敗という田中宇氏の説もあるが)
世の中は受け入れられないだろうが、
今、真に必要なのは真のプログラマだ!
システム開発では、上流工程である要件定義や設計のほうが重要であると考えられ、そこで多くの予算が消費されてしまう。
到底、そこで真の仕事がなされたとは思えない経験を幾度もしてきた。
最後にシステムが成功するかどうかは、結局のところ、いつも、プログラマの手にかかっていた。
魂が込められたシステムを作るためには、真の要件を理解し、真の設計を理解し、真のプログラムを「真のプログラマ」が書かなければならないのだ。
現状、上流工程ではそれができないのだ。これは構造的な問題だ。
一方で、真のプログラマなどめったに存在しないし、そのモチベーションも与えられないから、その力も出し惜しみされているだろう。
だから、プログラマは現状の社会的評価なのだろうが。
貨幣価値は数十年もたてばすっかり価値を変えてしまうが、真の正しい意識は時代を超えて普遍的である。
20世紀になって、真の正しい意識をシステムとして保存することができるようになった。
正しい意識をプログラムに反映させることができるのは、真のプログラマを置いて他にはいない。
6月10日9時11分配信 産経新聞
年金記録紛失問題について、基礎年金番号に統合されずに宙に浮いた状態となっている年金記録約5000万件と統合済みの記録との全件照合費用が計70億円になるとの政府試算が9日、判明した。電話相談などの費用を加えると当面の事務的経費だけで90億円となる。ただ、支給漏れ分を回復させるための経費や、5000万件を正確な記録に修正するために手書き台帳と突き合わせる費用は含まれていない。このため、費用がどの程度まで膨らむかはまったく見通しが立っていない。
不明年金照合などに必要な追加経費は、年金保険料を充当せずに全額税金負担する方針は決まっているが、必要な額は明確ではなかった。
試算によると、安倍晋三首相の指示を受けて来年5月までに完了させることになった5000万件の全件照合経費は、プログラム開発費10億円▽有力な手がかりが見つかった年金受給者への照合結果と年金加入記録の通知費用50億円▽年金をまだ受給していない若者世代への通知費用10億円-の計70億円。
これに、年金相談急増に対処するための、土日を含めた24時間対応電話相談や、11日からスタートするフリーダイヤル相談、窓口増設で費用20億円が必要になる。
プログラム開発費、相談関係費は平成19年度予算で対応し、通知費用は来年度予算に盛り込む考えだ。
一方、照合結果を確認するための事務経費や、記録認定の第三者委員会の運営経費といった通知後の対策費は、20年度予算に計上するとの方針は示したものの「精査中」としている。さらに、5000万件のうち、入力ミスや入力漏れを修正するために、社保庁のマイクロフィルムや市町村が保管する手書き台帳の記録との突き合わせ費用が必要になる。この突き合わせは専門家による手作業で10年近くはかかるとされており、年金照合費用は最終的には莫大(ばくだい)な額になるものとみられる。
(コメント)
今回の年金問題も、マスメディアの社会保険庁解体論に乗って、単なる堕落とへまだというくらいに思っていたが、このニュースを見て、それは、構造的問題であるということに気づいた。
システムというものは、最初に、基盤を堅牢にしなければ、後々で、
必ず!
必ず!
その付けが回ってくる。
今回、潜伏期間が終了し、その付けが浮き上がってきたのだ。
関係者もいつか問題が表面化するだろうとはっきりと認識していたはずだ。
最初に、しっかりと予算をとって、システムを構築すればこのような問題は起こらなかっただろう。
しかし、当時、まともな見積もりを出したとして、それを、関係者、および、国民が受け入れることができたであろうか?
システム開発の本質がわからなければ、当時、そのような予算の必要性など、理解できなかったに違いない。
人は最悪の結果が起こらない限り、原因を認識することができないのだ。
バカは死んでも直らない。
だから、世の中、バカばかりなのだ。
しかし、これを克服しない限り、真の幸せは決して訪れはしないだろう。
生まれ変わっても、必ず、同じ失敗を繰り返すのだ。
大東亜戦争(太平洋戦争)も、勝利という結果を得ることは、どだい、無理であったと識者は指摘していた。
日本にやってきたGHQは日本を統治するのに十分な規模であったから成功したのだろう。
イラク戦争にしても、開戦当初、軍部が要求した必要な要員数を送ることはできなかった。
本気で、イラクを統治するためには、おそらく、当初、軍部が要求した人員が必要であったのだろう。中途半端な人数では、中途半端なことしかできない。だから、内戦状態に陥り、泥沼にはまっているのである。
(一方で、それは意図的失敗という田中宇氏の説もあるが)
世の中は受け入れられないだろうが、
今、真に必要なのは真のプログラマだ!
システム開発では、上流工程である要件定義や設計のほうが重要であると考えられ、そこで多くの予算が消費されてしまう。
到底、そこで真の仕事がなされたとは思えない経験を幾度もしてきた。
最後にシステムが成功するかどうかは、結局のところ、いつも、プログラマの手にかかっていた。
魂が込められたシステムを作るためには、真の要件を理解し、真の設計を理解し、真のプログラムを「真のプログラマ」が書かなければならないのだ。
現状、上流工程ではそれができないのだ。これは構造的な問題だ。
一方で、真のプログラマなどめったに存在しないし、そのモチベーションも与えられないから、その力も出し惜しみされているだろう。
だから、プログラマは現状の社会的評価なのだろうが。
貨幣価値は数十年もたてばすっかり価値を変えてしまうが、真の正しい意識は時代を超えて普遍的である。
20世紀になって、真の正しい意識をシステムとして保存することができるようになった。
正しい意識をプログラムに反映させることができるのは、真のプログラマを置いて他にはいない。