goo blog サービス終了のお知らせ 

フレーベル少年合唱団OB会

OB会からのお知らせや、活動報告のページです。

訃報 渡辺肜子さん

2010年03月12日 | お知らせ
とても残念な訃報です。フレーベルOBの多くが大変お世話になった、元合唱団担当の渡辺肜子さんが、3月9日12時45分に永眠されました。享年65才でした。

渡辺さんは1975年頃から合唱団担当者として着任され、四半世紀もの間、子供たちのお世話係や合唱団運営の裏方として、なくてはならない存在としてご活躍をされました。しかし、2002年8月にご自宅でクモ膜下出血を起こし、都内の病院で手術や入院を経たのち、郷里の新潟県阿賀野市の病院に移られ、先日まで入院をされていました。

ご葬儀は本日12日(金)に、近親者のみで、ご実家にて執り行われるそうです。OB会では妹さんともご相談の上、葬儀には太原会長名にて弔電を打つのみにとどめました。

OB会では2003年にOB通信でお見舞い金を募る活動を行い、2005年には太原会長が新潟の病院までお見舞いに伺いました。しかしその後はお見舞いをしていなかったため、昨年度の定演後のOB懇親の席で、渡辺さんのお見舞いを兼ねて新潟少年合唱団の定演に行こう、という話しも出ていたのですが、実現できなかったのが今となっては残念でなりません。

OBの一部から「渡辺さんの思い出を語る追悼会」を有志でやりましょう、という話しも出ており、今後何らかの形で実現したいと考えております。

渡辺さんには本当にお世話になりました。少し思い出しただけでも、いろいろなことが思い起こされます。本当にありがとうございました。

謹んで渡辺さんのご冥福をお祈り申し上げます。

グロリア少年合唱団 創立50周年記念演奏会 鑑賞記

2009年10月16日 | 徒然
鎌倉のグロリア少年合唱団さんも今年が創立50周年で、フレーベルよりひと足早く、先日10月12日(祝)に記念演奏会が行われました。会場のカトリック雪ノ下教会に私も行ってきましたので、そのご報告です。

以前の書き込みで勘違いをしていましたが、実はグロリアさんも今年が50周年。50周年に向けて、前年度の演奏会などでは、会場でOB諸氏に記帳するようにアナウンスが流れたり、50周年の軌跡のような写真展示があったりしていましたが、いよいよ記念演奏会本番を迎えました。

古都鎌倉という土地柄もあり、お客さまの中にはお坊さんの姿もあったりで、さすがは鎌倉といったところでしょうか。鎌倉駅から観光客をかき分けて、なんとか15分前には到着したのですが、すでに会場に空席は少なく、こっそり聖堂の2階席に上がって席を確保しました。それもすぐに満員となり、聞けば前売りでほとんど売れてしまい、若干の当日券を手配するのも大変だったそうです。

さて、一つの関心は、OBの方たちがどのような関わり方をしているかということでした。グロリアさんにはOB会という独立組織はありません。その代わり、OBによるグロリア男声合唱団が本部の活動の下にあり、子供たちの活動とセットになっています。というのも、宗教曲には少年パートの他に男声パートも必要ですから、変声した少年のクラス(高校生含む)があるものの、全体のバランスとしてやはり大人の声(OB)も必要だという側面もあるのでしょう。

今回、男声合唱団(OB)の出演は十数名というところでしたが、年齢は十代から髪の毛が気になる壮年世代まで幅広くおられたようでした。

さて、いよいよ開演となったのですが、しょっぱなの演奏が男声合唱でスタートしたのには驚かされました。OBと変声した子供達によるグノーの『神学校のためのミサ曲』第5番ハ長調より。

スタートは団歌を全員で歌ってから、といった固定観念があるので、いきなりの男声合唱にはびっくりしました。それには理由があるようで、この最初の演奏だけはオルガン伴奏によるもので、そのあとには…

演奏が終わって男声陣がはけたあとに、オーケストラがぞろぞろと入場。グロリアさんにはプロ演奏家による「グロリア室内オーケストラ」が編成されており、合唱団のスペイン・ポルトガル演奏旅行の際にも同行したと聞いています。そしてこのオケを従えて歌うのは、今度はカワイイ下のクラスの子供達10名でした。なんという対比でしょうか。歌うのはサンサーンスのアヴェマリア。ちょうどその頃から、西日がステンドグラスを通して十字架を照らしはじめ、歌の音程がどうこう言うのを超えて、弦楽の美しい音色とあい余って、まさに天使の調べとなって会場全体を包んでいました。普段はその辺の普通の小学生のはずなのですが、すべてが一体になった時に、グロリア特有の音楽が生まれるのかもしれません。

…といった具合でずっと書いていくとキリがないのですが、次の曲で上のクラスが加わり、さらに次の曲で男性パートが加わる形で、全員が歌う頃には、オケも音量を上げて、全体が迫力ある演奏となっていました。

今回プログラムは全て宗教曲です。小学生は暗譜で、これらの宗教曲を原語で覚えるというのは、なかなか大変であったろうと思います。できれば、高校生たちも暗譜で頑張ってもらえればとも思いましたが、いろいろ事情もあるのでしょう。自分の経験でいうのも何ですが、子供のころに一度暗譜した曲を、大人になってから男声パートで新たに覚えさせられると、頭が混乱して暗譜できなくなることがあったりします。

グロリアさんは宗教曲オンリーというわけではないのですが、今回は宗教曲のみのプログラムで、オケの伴奏による重厚なものでした。グロリア少年合唱団の特徴を存分に発揮していたように思います。アンコールでのハレルヤも、オケを従えて迫力ある演奏でした。オケの伴奏で歌えるなんて、グロリアの子供たちはなんて恵まれているのでしょう。そしてそのオケが、その辺の市民オケとは違って、非常にうまい演奏であるというのが素晴らしいのです。いやホントに素晴らしい演奏でした。

そうそう、会場では一切のアナウンスがなく、始まりも、休憩も、終演も、全てはライティングだけ。もちろん、途中で挨拶も一切無しです。これはこれで清くて良かったと思います。

本番前に1時から記念ミサもあったそうで、子供たちはそこでも歌ったそうです。本番中どうも舞台(祭壇)への出入りがフレーベル並みに(^^;うまくなかったので、どうしてだろうと思ったら、ミサがあったので直前ゲネプロができなかったんですね。子供たちやご指導の先生方は一日中大変だったと思います。本当におつかれさまでした。

客席には、比較的若いOBとおぼしき面々もみえていましたから、鎌倉という街に住む限り、合唱団との絆は何年経っても切れない関係にあるのでしょう。これも素晴らしいことだと思います。

終演後、少年合唱団の演奏評論を書かれている道楽氏と会場でお会いし、小町通りの珈琲屋で感想などを聞かせていただきました。この週末には広島少年合唱団の50周年演奏会が開催されるとのことで、今年は広島もオーケストラが入ることとや、土の歌を演奏するためにOBが加わるらしいことなどの情報を頂きました。OBが一緒に舞台に立つかどうかは別にしても、50周年の記念演奏会になんらかの形でOBが関われるということは意義深いことだと思います。うちのOB会としてはうらやましい…。(^^;

最後になりましたが、グロリア少年合唱団の半世紀のご活躍をお祝い申し上げますと共に、次の半世紀の益々の発展を心よりお祈り申し上げます!



創立50周年記念公演 第49回定期演奏会

2009年09月11日 | お知らせ
下記の通り、少年合唱団の定期演奏会が開かれます。ぜひご来場下さい。
チケットはOB会で確保していますので、ご来場されるOB会関係の方は、メールフォームでOB会までお問い合せ下さい。

 ******

フレーベル少年合唱団 
創立50周年記念公演 第49回定期演奏会

日 時:2009年10月28日(水)

会 場:すみだトリフォニーホール
     〒130-0013 墨田区錦糸1-2-3
     TEL 03-5608-5400
     ■JR総武線「錦糸町駅」下車3分
     ■地下鉄半蔵門線「錦糸町駅」出口3より
      徒歩5分
     ■都営バス「錦糸町駅」下車徒歩3分

開 場:午後6時
開 演:午後6時30分

内 容:うみ、紅葉、冬の夜、アヴェ・マリア
    ベサメ=ムーチョ
    ゴッドファーザー愛のテーマ
    歌劇『カルメン』より、その他
     ※『カルメン』では、子ども達はちょっと
     した衣装をつける予定です。

入場料:2,000円(全席指定)
 ※当日券の販売は、開場30分前頃からだそうです。
  OB会の方は、ぜひ、OB会までご連絡を!
 どうかよろしくお願いいたします。
 

現役の六義園コンサート

2009年03月17日 | 現役情報
フレーベル館の向かいにある六義園(りくぎえん)では、毎月フレーベルのコンサートが催されています。直近の予定は以下の通り。

*****
フレーベル少年合唱団コンサート※雨天中止
(日時)4月18日(土)・19日(日)
    5月16日(土)・17日(日)
    各日13時(各日約30分)
(場所)しだれ桜前広場
(費用)無料(入園料別途)
*****

様子については一般の方がアップされた動画がこちらで見られるようです。(下の画像をクリック)
動画:フレーベル少年合唱団「ソーラン節」

普段のコンサートホールでの演奏会は撮影ができないのでなかなか様子をお伝えできないのですが、六義園は屋外での簡易コンサートですので、みなさんもぜひ足を運んでみてください。

個人的な意見なのですが、カラオケ伴奏(ピアノ伴奏を録音してスピーカー再生)ではなく、アカペラか、デジタルピアノを持ち込んでの演奏にしてもらえたら嬉しいのですが、いろいろ事情があるのかもしれませんね。

50周年を迎える各少年合唱団、そしてOB会

2009年01月26日 | 徒然
栃木少年合唱団の第47回定演が、来週2月1日(日)に栃木市文化会館にて行われます(入場無料)。栃木のWEBサイトによれば、現役団員が7名にまで減少し、栃木OB諸氏に参加協力の呼びかけを行っていました。OB名簿の不備もあってなかなか大変なようです。(当OB会も名簿管理では他人事ではありません…)


(写真は2005年の定演後のロビーにて)
私は何度か栃木の定演に足を運んでいますが、その印象は「アットホーム」に尽きます。栃木市長もOBという伝統ある合唱団で、父母を中心とした関係者の方たちが裏方として演奏会を支えており、とても好印象を持ちました。音楽劇での衣装や大道具も手作り感があって、子供たちと父母と先生が一緒になって創ってきたことがうかがえます。

栃木に限ったことではありませんが、各少年合唱団ごとに、声質も指導も運営もまるで違うのでビックリさせられることがあります。それらを比較するだけでも刺激的で、異文化を知るような面白さがあります。

少子化によって団員数の減少は切実な問題です。フレーベルも小川町時代の終盤には団員数が激減して危機的な時代がありました。しかし駒込移転と同時に、地元の新聞販売店に子供が居そうな地域を聞き出して、その地域に折り込みチラシを入れて団員募集をかけたことが効果的だったと、当時担当だった渡辺女史から伺ったことがあります。その後、幼稚園児の団員を募集するようになってからは、この少子化の時代にあっても80名前後の大所帯になっているようです。

さて現役の隆盛の一方で、当OB会のほうはというと、現役卒団式→OB会入会式といった連携行事がなくなったこともあり、ここ数年は卒団生の名簿追加が行われず、実質的にOB会入会数がゼロの状態がずっと続いています。なんとかしなければという思いはあるのですが。(ちなみにほとんどの少年合唱団では、我々のようなOB会組織はないようです。)

ところで、フレーベル少年合唱団は今年で50周年を迎えます。全国の各少年合唱団も同時期の創立ですので、来年の2010年に広島少年合唱隊グロリア少年合唱団(鎌倉市)が、2011年に呉少年合唱団が、2012年に桃太郎少年合唱団(岡山)栃木少年合唱団が、それぞれ50周年を迎えます。(TOKYO FM 少年合唱団も旧ビクター少年合唱隊から数えれば、2011年に50周年となります。)

昨年のグロリア少年合唱団の定演では、ホールロビーにOB向けブースが設けられ、休憩時間にOBへの名簿記帳を呼びかけたり、昔の写真の展示などが行われていました。どの合唱団も50周年に向けて、OBへの働きかけが活発になってきているようです。

創立当時に現役少年だった方たちは団塊の世代の方たちです。フレーベル館の武藤社長も団塊世代で、定演幕間の社長挨拶では、1期生と同世代なのだと述べておられました。団塊の世代の方たちが、この50周年を機会にOB会活動に参加されて、ぜひ若いOBや現役団員にも刺激を与えて頂ければと思います。