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フランク永井あれこれ

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新発売の「フランク永井プレミアム・セレクション」でのカバー

2024-04-11 16:32:41 | 日記

 新発売の「フランク永井プレミアム・セレクション」は大好評のようです。これまで数回その魅力を紹介してきましたが、今回はDisc4のカバー・セレクションを紹介します。

 とにかく、フランク永井のカバーのうまさは突出していると言ってと思っています。それは歌唱力があるということと、歌の幅の広さです。ジャズから始まって、ド演歌、童謡、民謡、時代物、落語まで挑戦して、どれもが卓越したものです。カバーディスクでは、シャンソン、ジャズ、流行歌に挑戦しているわけですが、裕次郎、アリス、岸洋子、堺正章、松山千春、来住たかおといった面々を歌っています。

 「愛の讃歌」といえば、1952年の岩谷時子訳詞で越路吹雪のもの超有名でスタンだーと言えますが、フランク永井のは1961年井田誠一訳詞のものです。LV-186-フランク愛歌うからのものです。岩谷のとは歌詞がことなります。じっくりと聴けばあらたなイメージが愛を膨らませます。

 「ラスト・ダンスは私に」は無数の歌手がカバーしています。ここでは岸洋子の「夜明けの歌」とともに196703-SJV-256-恋心~フランク永井とともにから収めています。

 「見上げてごらん夜の星を」は坂本九のカバーでフランク永井の歌唱も好まれています。200610-FVCL-025158-Jスタンダード名曲集2枚組としてSONYから発売されたCDからのものです。

 「夜霧よ今夜も有難う」「夜明けの街」は石原裕次郎のカバーですが、裕次郎のラフな俳優らしいうたごえの魅力にたいして、プロの丁寧な歌唱が引き付けます。前者は197111-SJX-80-琵琶湖周航の歌からで、同名の曲とともに採用。後者は、198206-VCH-20123-Womanテープ版からのものです。SJX-30142の同名LPには入っていません。

 寺尾聡の「ルビーの指輪」はやはりWomanからです。話は飛びますが年末のNHK紅白で唯一印象に残ったのは寺尾が登場してこの曲を歌ったことです。何せ、寺尾のこの曲の映像は採用されて流れているのは1つだけで、今回のNHK映像は超貴重品なのではないでしょうか。

 ちなみに、前回に触れた杉良太郎のカバー「めぐり逢いふたたび」もこのテープ版だけに入っている傑作です。次の新企画では、ぜひとも取り上げてほしい曲です。杉良太郎と言えば、フランク永井は「すきま風」をカバーしています。197908-SJX-20146-お前がいいと言うのならに入っています。この盤からは松山千春の「季節の中で」、さとう宗幸の「青葉城恋唄」、アリスの「夢去りし街角」、そして谷村新司が山口百恵に送って大人気の「いい日旅立ち」がこのDisc4に入っています。

 フランク永井が小椋佳と組んで作った「マホガニーのカウンター」(198306-SJX-30195)からの作品は、来住たかお「せめて今夜」「スロー・ナイト」です。

 戦後の色合い、景色を映した「赤と黒のブルース」(鶴田浩二)「星の流れに」(菊池章子)「ゴンドラの唄」(松井須磨子ら)は、196812-SJX-8-夜霧のブルースから採用されています。

 フランク永井ファンの友人から連絡がありました。

 196608-SJV-215-あなたに贈る幼き日の歌

 196703-SJV-256-恋心~フランク永井とともに

 197202-SJX-90-NHKあなたのメロディー

 197403-SJX-170-いのち短し恋せよ少女

 これらのフランク永井の往年のLPがデジタル復刻されて、曲が発売されているよと言われてました。CS-BOXではなくても、フランク永井の曲がいつでも、だれでも聴けるような時代を迎えています。それでも、CDというメディアで復刻して欲しいという希望の途絶えません。ビクターさんの努力に感謝して、また期待を指定躯体と思います。


発売開始フランク永井プレミアム・セレクション

2024-04-11 16:20:18 | 日記

 2月14日ついに「フランク永井プレミアム・セレクション」が発売になります。

 すでに収録114曲はこのブログでも発表してましたが、うち47曲は初CD化された曲です。

 そのリストを追ってみると、さまざまなことが蘇ります。まず、Disc1「有楽町で逢いましょう」ですが、フランク永井のオリジナル集(Disc1~Disc3)の1枚目です。著名なヒット曲が含まれています。目を引くのはあまり紹介されない曲のことです。

 まず、いきなり「哀愁ギター」。ギターシリーズはいくつもあるのですが、続いて「街角のギター」。そして哀愁といえば「哀愁の海」。聴けば戦後のこの時期の哀愁が漂います。

 「ふるさとの風」もいい。ふるさと、といえば「ふるさとの道」はDisc2「君恋し」に含まれます。道の連想で「このみち」もDisc2にあります。Disc1では続いて「夜間飛行」「初恋の山」「若い潮」、そして初出の「お別れしましょう」。フランク永井がデビューして間もない時期の傑作揃いです。

 Disc2では、大好きな曲「フランク航路」。これは松竹映画「続々番頭はんと丁稚どん」の挿入歌「初恋ぼんぼん」(A面)の裏面の曲です。独特のムードがあふれ出ています。次に好きな曲「夏の終りに」です。これは1963年暮れに開催された第1回リサイタルのために恩師吉田正が作ったもので、ぜひとも聴いていただきたい曲です。

 「めぐり逢い」。めぐり逢いといえば、今回のBoxにはありませんが「夜のめぐり逢い」(1981:SJX-30119-10 松尾和子とデュエット)「そして…めぐり逢い」(2015:OCD-6904-04)「めぐり逢いふたたび」(1982:VCH-20123-15)と歌っていて、続けて聴くのもなかなかのものです。

 Disc3「旅愁」は、フランク永井の活躍の終板の時期のものが収められています。20曲のすべてが濃いです。「おまえに」「WOMAN」「マホガニーのカウンター」は私の個人的な1980年代、朝から晩まで時間があればレコードをかけていました。

 「東京しぐれ」「東京ワルツ」「生命ある限り」「旅愁」「六本木ワルツ」などは、フランク永井でなければ出せない味を聴かせてくれます。

 舞台を降りる直前の最後のシングル盤「あなたのすべてを」は本来カバーなのかも知れないが「…今度逢えるのはいつの日かしら…」のフレーズは、聞くたびに溢れてくる涙をこらえられません。


イヤーズ・シリーズの中のフランク永井曲

2024-04-11 15:58:14 | 日記

 ビクター・イヤーズ・シリーズは一昨年と昨年に発売されました。フランク永井に楽曲を提供している山下毅雄、山上路夫、いずみたく、平岡誠二、鈴木庸一、中村八大といった大御所の作品をCD1~2枚で復刻提供されたものです。

 先週に「フランク永井プレミアム・セレクション」の2月新発売について書きましたが、これと併せて、フランク永井の未CD化曲が収容されています。フランク永井の残した曲数は1200曲(カバーも含む)ほどありますが、昨年まででおよそ3/4がCD化されたと思います。

 「フランク永井プレミアム・セレクション」では、今日とBELAMIでのライブが、発売されていたLPに収容されていなかった部分、およそCD1枚分が発表されたのには驚きでしたが、イヤーズ・シリーズでも、シングル盤のB面だったり、LPアルバムからの復刻があって、十分に楽しめるものになっています。1962年、谷内六郎と中村八大が創り上げた「抒情組曲 遠い日の歌 ~こどもの風土記~」(第17回芸術祭参加作品)が復刻しています。

 イヤーズ・シリーズに収容されたフランク永井の曲は下記の通りです。

●いずみたくビクター・イヤーズ:
「殺し文句」「変わった恋」
●山上路夫ビクター・イヤーズ:
「あの娘はねんね」
●中村八大ビクター・イヤーズ:
「ねむの木」「上総」「雨ふり(中尾エミと)」「冬仕度」「凍る夜」
 他フランク永井の曲以外もすべて
●平岡誠二ビクター・イヤーズ:
「男」
●鈴木庸一ビクター・イヤーズ:
「東京ドドンパ音頭」「月影の東京」「満塁ホーマー」「東京ラブタイム」「恋のブルー銀座」
●山下毅雄ビクター・イヤーズ:
「真昼の罠」「別れのテーマ」

 「フランク永井プレミアム・セレクション」は2月9日から購入受付です。
 このCD-BOXではフランク永井の数多くのLPでもなかなかそのままの復活は難しそうなものから、これはと思うものを厳選して披露しています。1958年の「ラブ・レター」(LV-22)ではフランク永井ご自身が曲の紹介をしているものですが、ここから何曲かを紹介しています。またBELAMIライブで、トークで紹介している「琵琶湖周航の歌」からも選んでいます。かつてA面全集がCD-BOXででましたが、B面であるゆえに外された名曲もいくつか選ばれて初CD化をしています。企画、選曲での工夫と苦労が感じるBOXになっています。