No3 シロアリとオオハリアリ 地上5㍍の攻防

2019-06-24 15:30:00 | 日記
 県の鑑定結果は、オオハリアリを複数、確認しました。

 シロアリが建築材を侵食し、巣を造ったあとに、シロアリを追って、
オオハリアリが営巣したと考えられる、というものでした。


 この場所は、ごく普通の住宅の基礎コンクリートの
上3.75㍍、地上5㍍のわが家の2階窓下の台(飾り=モール=木製)で、
いわば洋風の窓そのものを強調するものです。


 この高さにシロアリとオオハリアリなど5種以上が、「共棲(きょうせい)」
していた、ということです。



=写真・この高さに

 オオハリアリは、森の倒木や朽ち木、切り株などのシロアリの営巣木に同居し、
毒針で刺殺するシロアリ専門の捕食者です。

人間でも刺されると、アナフィラキシー・ショックを起こすことが知られ、
年に数例報告されています。

 
大工さんの一人が刺され、痛さに悲鳴をあげ、翌日午後から現場を離れています。




=写真・その真下1階、湿った断熱材の裏にもアリのタマゴ。

 ヒアリの国内侵入が話題になったのと同時期でした。
実はこのオオハリアリは1930年代に米国へ逆浸出しています。
森林地帯から、近年ではニューヨーク市内でも見られ、
恐れられているといわれています。


オオハリアリが、日本ではあまり話題にならないのは、森の奥に棲息しているからです。
シロアリを追って、輸入住宅の地上5㍍で攻防しているとは!




=写真・上から1階を見下ろす。

次回は、なぜ、わが家の2x4の壁はこんなに無残に腐食したのか。


※ 参考文献 英科学誌「Scientfic Reports」(電子版2017.11.3号)松浦健二京大昆虫生態学教授ら。


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