goo blog サービス終了のお知らせ 

あらいぐまのしっぽ。

某研究機関で研究しながら、管理人チキンの日常を綴るブログです(;・∀・)

ジャーナルクラブのじゅんび

2015年09月23日 | 頭の中(勉強ネタ…頭の整理です><)
ブログの中の人です。(´・ω・`)ドモ


ぼちぼち更新といいましたが、早速です。

こないだ僕の担当はやってしまったのですが、いわゆるゆるゆる多くの生命科学の研究室では
"ジャーナルクラブ"、"輪読会"といった名称で国際誌に掲載された論文を読んで、勉強して、
ラボの皆と情報共有、読み方、論文の理論についてなど勉強したりします。

その他にはパワーポイントに資料を作成したりする場合だと、論文を読む、バックグラウンド
の勉強をするといったインプットに加えて、伝えるためのアウトプットの訓練の場でもあります。

割と研究活動を始めたての学部生や修士課程の学生の方には恐怖以外のなにものでもない空間に
なったりするわけです><
時々アカハラのようなものの温床になったりもしますので...準備に慣れてくると担当の前日に
重い腰を上げて準備し始めたりします

ぼちぼち更新すると言ってみたもののネタがないので手順を備忘録も兼ねて整理してみたいと
思います。よく学年が下の方にどれくらいの期間で何をどのように準備するのか聞かれますので...

期間は1週間~1日で、
1)論文を決める
2)論文を読む(さらっと)
3)論文を読みながら、スライドを作り始める
4)バックグランドのスライドを作る
5)発表の練習(脳内)
ざっとこんな感じです。

1)論文を決める
これは研究室ごとにルールがあるので、なんとも難しいところですが、僕自身のルールとして、
まずIFが10.0を切らないもの。その上でCNS(Cell,Nature,Science)の本誌か姉妹紙か、でなければ
トピック性もしくは研究室のテーマor開拓性に富んだものを選ぶようにしています。
何気に一番時間を取られます...orz

2)論文を読む(さらっと)
慣れていない方ですと順番が変わってしまったりもしますが、やはり限られた時間で紹介できる
ものなのか考えています。中身を見て、非常に重たい論文を選んでしまった場合に、準備する方も
聞く方も辛い目にあうことも...あとは実験のデータが勉強すれば自分で説明できるものなのか、
さらっと見て興味はあっても追いつかないなら、除外します。
先日、担当した際には進捗報告、ジャーナルクラブ合わせて1時間半の間にCell誌とImmunity誌から
出た論文2本を同時に紹介しましたが、中々ハードでした。

3)論文を読みながら、スライドを作り始める
論文を決めたら、実験方法や材料なども含めて熟読します。Fig1ではこうやって説明しよー♪とか
考えながら論文を読み、スライドも同時に並行して作り始めます。

4)バックグランドのスライドを作る
さて、ジャーナルクラブでは本論文のデータに入る前に
①今まで何が分かっていたのか
②何がわからなかったのか、その問題はなんなのか
③何を明らかにしたのか
を簡単に紹介する必要があります。自分の読む論文のバックグランウンドととなる知識を皆さん
持っているとは限らない(特に学部生などの初学者の方が聞き手にいてくださる場合)ので、
総説などから図を引っ張ってきたり、図を作ったりして、つなぎのスライドを作ります。
結構大変です><

5)発表の練習(脳内)
朝の通勤時間にスライドをスマホでぐりぐりしながら、話すことを忘れないようにチェックします。
朝晩の通勤時間には論文を3~4本は読むようにしているので、ジャーナルクラブ当日は差し替える
ようにしています。

うーん...最初は準備1ヶ月くらいかけていましたが、今では2、3日前からやっています。
ちょっとは成長しているのかなー。。。

もしかするとこの連休期間は遊びじゃなく、この準備に追われている院生のかたもいるかもしれません。
頑張ってください!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。