イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

ヴァチカンのスイス兵

2009年05月07日 04時40分01秒 | イタリア・文化
今日のRomaは暑かった
個人的なことは明日以降書くとして、今日はヴァチカンで新しいスイス兵の入隊式(というかは分からないけど)があった。32人の新しい兵が加わったそうだ。

このスイス衛兵(傭兵?)さんたちは、ものすごいエリートだそうです。
”教皇の衛兵としてスイス人衛兵が常駐している(2007年現在110人)。1505年1月22日に教皇ユリウス2世により創設され、1527年、ローマがカール5世の神聖ローマ皇帝軍に侵攻された際(ローマ略奪)、身を犠牲にしてクレメンス7世の避難を助けた。現在はスイス国内でカトリック教会からの推薦を受けたカトリック信徒の男子が選ばれている。
その制服は一説にはミケランジェロのデザインとも言われるが、1914年に制定されたものである。スイス人衛兵たちは一応武器の携行はしているものの、本質的に儀仗兵である。1981年、ヨハネ・パウロ2世が襲撃された事件以来、教皇が公の場に出て行く時、スイス人衛兵たちは催涙スプレーを常時携行するようになったという。"(Wikipediaより)

正式名はGuardia Svizzera Pontificia
Sacco di Roma(ローマ略奪)の時、Papa(教皇)を守る為に189人の傭兵のうち、147人が戦死した。この頃は外国の傭兵を雇うことが当たり前だったが、身を挺してPapaを守ったのは、スイス兵だけだったことから、その後も、ヴァチカンの警備は彼らに任されている・・・とどこかで聞いた
確か、スイスは国土が狭い為、傭兵として出稼ぎに出る男が多かったとか
兵士たちが殺されたのが、今日5月6日。その日にちなんで新しい傭兵が入隊してくるらしい。(こちらはニュースで言っていたので確か)
滅多にないタイミングだったのに、そちらには行かなかったのよねぇ

って、今この記事を書きながらすごいことを発見!
なんとハイジ(”アルプスの少女”です)のおじいちゃんはスイス傭兵で、更に息子(ハイジのパパ?)も傭兵で戦死しているんだって・・・ちょっとびっくり
もちろんヴァチカンではないですけどね

記事を読んでいると、「教会のタブーである、女性兵士が生まれるかもしれない」、なんて書いてありましたが、5世紀も続いてきた伝統を塗り替えることが、果たして出来るのだろうか???

ちなみにどうでもいことですが、昨晩、離婚問題渦中の某首相が、テレビで釈明というか、墓穴を掘っていた。どう考えても、奥さんに軍配が上がると思ったのは、私だけではないはず。今朝読んだ新聞では既に遺産の話が出ていて(まだぴんぴんしてるよ、この首相)、離婚して奥さんは遺産をもらえないけど、子供たちの取り分が増える、とか何とか・・・おいおい

"女性”の扱いはどこでも大変です


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2 コメント

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changeは必要? (M.Sato)
2009-05-07 21:16:38
変わらない国又は変えない国イタリアを垣間見て、所謂「change」は本当に必要なの?と考え込んでしまいますね。と言いながら、伊国の首相の離婚騒動、日本だったら「退陣」必須ですけれどね。TVで各国のインフルエンザ対応の話題で、質問に答えたイタリア人が、「インフルエンザどころではない。首相の離婚問題で大騒ぎ」と困ったように答えていました。許されちゃう国イタリア面白いですよね。
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実のところは??? (fontana)
2009-05-07 22:49:34
日本でこれほど大騒ぎされているとは思いも寄らなかった離婚騒動。「政治と個人の生活は別」と考えている人が多いのか、支持率が下がらないのが不思議です。まぁこの支持率、信憑性なんて有るのか?と私は思いますけど・・・何と言ってもメディア王ですからね。情報をコントロールするなんてお手の物でしょうから。
日頃の行動を考えると、「またかぁ」としか思えなくなります。まぁ今更離婚も何もない気がします。トホホな国の、トホホな首相ですよ、はい。
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